サンアレイ(平野本町通商店街)の途中で平野郷の絵図を見つけた。
緑の範囲が濠の内側。
東西に伸びる赤線がサンアレイ。
で、一番上にあるのが平野駅。
こうして見ると、いかに平野郷がでかかったかお分かりいただけるだろう。
平野町ぐるみ博物館
この平野本町通商店街を中心に、住宅や商店を開放して博物館とした平野町ぐるみ博物館がまちづくりの一環として1993年から続いている。
前出の「平野映像資料館」もこのうちのひとつだった。
映像資料館の他には「かたなの博物館」「小さな駄菓子屋さん博物館」「パズル茶屋おもろ庵」「へっついさん博物館」などがあるが、個人的に推したいのが「新聞屋さん博物館」・・
の建物である。
小林新聞舗店舗兼住宅(昭和4年)
明治22年創業の朝日新聞販売店を、昭和4年に改修した建物。モダンなアーチ型の窓枠がひときわ目を引く。
そしてこの建物、平成19年には晴れて登録有形文化財の登録を受けている。
平野散策において必見である。
なお、町ぐるみ博物館がオープンするのは決まった曜日、時間が多いそうなので事前に確認されたし。
商店街の中にもこんな町家が・・
推定江戸末期、ないしは明治ってところだろうか。
この平野本町通商店街、現役の店舗は西側に集中していて東へ行けば行くほど時代が逆行していくような感覚だった。実に良き。
もしかしたらこの商店街が平野郷の中で一番の見どころだったかもしれない。
なお、余談だがここへ来るならJRより谷町線の平野駅のほうが若干近そう。
時間があればちょっとお茶でも飲んで行きたかったが、あいにくこの日は余裕がなかった。
観光マップ的なものを置いてないかと思って立ち寄ったら、ご丁寧に色々教えてもらってしまった。感謝。
今度平野に行ったときは絶対お茶飲みに行こう。
商店街の途中にある「全興寺」。
町ぐるみ博物館を仕掛けた「平野の町づくりを考える会」の事務局があるのがここで、町おこしの拠点となっている。(まさかお寺にあるとは…)
ここにも常設館がひとつある。
それが左側に見える「小さな駄菓子屋さんの博物館」である。
寺の蔵を改修し、1993年にオープンした博物館はこの寺の住職が小さい頃駄菓子屋で集めた数々の品を展示している。
その前に、『昭和レトロジオラマ展』というのが気になった。
うわ、、これはすごい。よくできている。
で、これね。住職’s コレクション。
個人でこれだけ集めたのもすごいけど、子供の頃のやつを全部とっといてあったのがもっとすごいと思う…。
行き先が「平野駅」となっているこの電車は一体…?
実はこれ、1914(大正3)年~1980(昭和55)年まで存在した南海平野線の車両。
かつて今池と平野をむすぶ鉄路があったのである。
プロムナード平野
平野本町通商店街の西側入口からすぐそばのところに南海平野駅はあった。
八角形の屋根が当時としてはモダンだった駅舎を模したベンチと、イラストが描かれた広場。
そして、そこから伸びるのは軌道をそのまま活用した遊歩道。
「プロムナード平野」の名で整備された道は、鉄道好きにはたまらない遺構となっている。
エリアが広く、見どころも多いので余裕で一日楽しめると思う平野郷の町並み。
ざっと紹介してきたがいかがだっただろうか。
歴史遺産あり、古い町家あり、アーケードあり、廃線跡あり。
気になった方は・・次の週末は平野へ行こう!
[訪問日:2020年12月6日]
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