横須賀のカフェー街、「皆ヶ作」を7年ぶりに訪問した。
あろうことか、一番手前の料亭エリアの半分、それも飲み屋街の路地すら見ずに帰ってしまったあの日の自分。
もしタイムマシンがこの世にあれば、過去に戻って説教しなければならないほどの大失態である。
カフェーエリアへ
さて、そんなわけで懐かしさはここまで。
ここから先はまったく未知のエリアである。
ここは色んな方が紹介しているのでほとんど生存確認の意味合いとなるが、有名なカフェーの遺構はご存命だった。
とは言え、もう長いこと空き家らしいのでもう何年かしたら綺麗サッパリなくなってるかもしれない…。
その少し先の、これまた有名なカフェー建築。
右隣には「バー一二三」の建物があるはずだった、が・・
残念ながらつい最近解体されたようだった。
こちらは住人がいらっしゃるようで、少なくとも外観からはかなりキレイにリノベーションされている様子だった。
ちなみにこのあたりの住所は「横須賀市船越町」となるが、“皆ヶ作”の名をこんなところで見つけることができた。
銘酒屋街エリアへ
この先に銘酒屋街があったという事実はまさに青天の霹靂でしかなかった。
今でさえ、知らずに来ていたら何も得ずに帰路に着くことになっていたであろう。
つまり、それほど何も残っておらず今や完全な住宅街となっている。
これは…!という建物はなく、目に付いたものと言えばこのタイルと…
電柱の「皆ヶ作」ぐらい。
清々しいほどに何もない…。
と思ったら、雰囲気のある板塀の家屋が一軒。
右横書きってことは、この塀自体は戦前かな。
銘酒屋とは関係ないと思うけど、素敵な建物だったので撮らせて頂きました。
7年ぶりに皆ヶ作を歩いた。
色んな感情に支配された、得難い時間だった。
もう二度と来ることはないかもしれない。
それは分からないけど、過ぎ去った時間に思いを巡らせてみると、ここまで自分が選んできた道はおそらく間違ってはなかったのだろうと思う。
それだけは信じてもよさそうな気がした。
[訪問日:2021年1月1日]
コメント
私も、昨年10月にここを散策しました。雨だったので写真撮影が大変でした。あのトタン建築がなくなっていたのはとても残念でしたが、「なすび!」と思わず叫んでしまいたくなる物件を見つけた時はホッとしましたね。帰りは来た道を戻らず、なんとなく駅に向かってぶらぶら歩いていたら、船越町6丁目5辺りで、すごく急で細い坂道が目に留まり、上を見たら「おお!」とのけ反ってしまう建物を発見しました。どんなものかは住所で調べてみて下さい。自分にとっては大収穫でした。
なすび(笑)
あの建物は確かに叫びたくなりますよね。
住所、調べてみました。
「おぉ!」ってなりました。
なんだろう、これは。廃病院?でもこんなところに病院があるわけないよな…。
私が歩いたのは2002年ごろだから
かなり綺麗な街になりましたね。
昔を思い出してか「年配の男性がブラブラしているのを
よく見かける」とおばあさんが話していましたね。
その頃は飲み屋も今より全然多かったのでしょうね。
今や、遺構はちょこちょこ残ってますが完全な住宅街と言った趣きでした。