歴史と文化と栗が息づく「小布施」を散策しよう

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長野県の北東に位置する小布施町(おぶせちょう)は人口1万人ほどの小さな町。
千曲川の水運と街道、水陸の要衝として江戸時代に栄え、町を歩けば今なお当時の面影を残す風景に出会うことができる。

特に、晩年の葛飾北斎をはじめ、数々の文人墨客がこの地を訪れたことで“文化のまち”としてすっかり定着。
県下を代表する観光名所にまでその地位を押し上げた小布施のまちを少しばかり歩いてみたい。

北斎館

海抜1,000mを超える戸隠から下界へ下りてきたら、凄まじく暑い・・
ガチで生命の危機を感じるレベルなんだけど、、とにかく頑張って歩かなければ。

栗の小径

小布施のまちは、江戸時代の土蔵や商家みたいなバリバリの伝統的建造物は実はそんなに多く残っていない。
戦後の人口流出を契機に来訪者向けの修景事業を行った関係で、どちらかと言うとオサレでスタイリッシュな感じの町並みになっている。

高井鴻山記念館

幕末の文化人として知られる小布施の豪商「高井鴻山」は、葛飾北斎の才能に惚れ込み、自宅に逗留させて制作活動を支援。自らも師事するなど深い間柄であった。

自宅を文化サロンとし数々の文人墨客を招いたのもこの鴻山であり、言わば小布施が文化のまちとしての地位を築くことができたのも彼の功績ということになる。
そんな高井鴻山のことを知りたい方は『高井鴻山記念館』へどうぞ。

ちなみに北斎に興味があれば写真一枚目の『北斎館』へ。
肉筆画が見れるそうですよ。

老舗酒造「松葉屋本店」

創業江戸時代の老舗酒造、松葉屋本店。
蔵は築200年だそうです。

築200年近い古民家を改装したショップ。
小布施は総じてこういうリノベ系がよく目につく。

もう一軒の老舗酒造、『桝一市村酒造場』。
宝暦5(1755)年創業と、その歴史は折り紙付き。

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日本のあかり博物館

甘い~匂いに~誘われたあたしはカ~ブトムシ~♪

って思わず口ずさみたくなるこのオブジェは、日本の照明(器具)の歴史について学べる『あかり博物館』のシンボル。

実はココ10年ほど前に来たことあってですね。(この写真はそのときのもの)
館長の個人コレクションが博物館になった、日本の灯火具の変遷を学べる国内随一の場所なんです。

この手の博物館は全国にいくつかあるんだけど、個人的には一番展示が充実してるのがここなんじゃないかなと。
灯火具に興味のある方は是非とも。

桝一市村酒造場さんの蔵。この重厚感。

あまりに暑かったので土産屋へ緊急ピットイン。
もう無理…ちょっと涼ませて。

 

よし、復活。

酒蔵の隣にあるこちらは日本料理屋。
これは“よいリノベ”ですね。

いいねぇ(・∀・)

さて、小布施は文化のまちとしての顔ともうひとつ、室町時代から栽培されているある有名な特産品がある。

そう。である。

「小布施堂」「竹風堂」「桜井甘精堂」

これが小布施の栗菓子の老舗御三家。
長野県内、いたるところで目にするので見たことある方もいるのではないかと。

小布施の会社なんですね。

 

ちなみに、あかり博物館のあのオブジェ。
カブトムシは栗の木に集まりますよね?それにあやかって、「小布施に人が来ますように」の願いを込めて造られたそうです。

栗庵風味堂

この日はあまりの暑さで食欲が湧かず、泣く泣く通り過ぎることに・・

なので、10年前に竹風堂で食べた栗あんみつを貼っときます(笑)

 

町並みもよかったけど、やっぱり小布施に来たら栗のスイーツでしょう・・!
ということで、本稿の締めとさせて頂きやす。

では。

[訪問日:2021年7月23日]


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