かつて北前船の寄港地として栄えた富山市の船主集落「東岩瀬」。
今なお残る廻船問屋のうち、二棟が一般公開されている。
まずは・・
旧馬場家住宅
平成28年に登録有形文化財になり、令和3年1月より一般公開されている旧馬場家住宅。
馬場家は江戸後期から活躍した廻船問屋で、道正村から移り住んだことから屋号を「道正屋(どうしょうや)」と言った。
どうしようや・・ダメだ、、駄洒落にしか聞こえないw
というわけで早速中に入ってみませう。
入館料はなんと驚愕の100円。さらに、森家との共通券だと180円。
儲ける気なさすぎて笑う。
旧馬場家住宅は大火後に再建された建物で、以前の部材を使って建てられたと言われているそう。
昭和初期に増築した「シンザシキ」。
繊細なつくりの建具。
シンザシキは庭園に面している。
モダンな装飾が施された水回り。
このあたりは当時の流行が反映されている。
囲炉裏を設えた「チャノマ」。
展示コーナーになっている「前蔵」。
船箪笥がカッコいい。
いやぁ、金庫にひとつ欲しいんだけど(笑)
西門。昭和初期までは神通川に面しており、船と蔵との間ですぐに荷物の搬入ができるようになっていた。
庭園の前に立派な蔵が連続して立ってるんだけど、残念ながらこちらは非公開。
森家
続いては馬場家のお隣さん、北前船廻船問屋「森家」。
こちらは平成6年に重文(国指定重要文化財)となっている。
明治11(1878)年に建てられた町家で、平成30年には日本遺産にも認定された「東岩瀬廻船問屋型」の代表格とも言える建物。
ちなみに岩瀬には「岩瀬五大家」と呼ばれた筆頭格の廻船問屋があって、馬場家も森家もこの五大家に含まれている。
つまりそれほどの豪商だったということ。
坪庭に面した「チャシツ(茶室)」。
おもに商談に使われた「オイ」の間。
寒い地方のこと、もてなしに囲炉裏は欠かせなかったのだろう。
森家の家紋は「つるかたばみ」。
二階の番頭さんの部屋。
大広間。
旧馬場家も森家も写真はもっと撮ってるんだけど、紙面の都合でこの辺にしておきます。
あとは現地でお楽しみください。
[訪問日:2021年8月14日]
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