大阪市内にはまだまだ未訪問のレトロ市場やアーケードがたくさんあるのに、なぜかなかなか足が向かなかった筆者を久しぶりに駆り立てたのはやはり「解体」にまつわる情報だった。
やって来たのは西成区の最南端、玉出。
四つ橋線の玉出駅か南海線の岸里玉出駅が最寄りで、どちらからでも同じぐらい近い。
まずは国道26号線に面してアーケードを構える「玉出本通商店街」から。
何をモチーフにしたのかさっぱりわからない白と緑のデザインがなかなかイカしている。
玉出と聞くと、すでに全国区の知名度を誇る「スーパー玉出」を連想する方も中にはいるかもしれないが、まさにこのスーパー玉出発祥の地がココ。
右手に見えるのが2号店で、1号店は写真奥、左手にあったのだが残念ながら2018年7月に閉店してしまった。
なんてギラギラしたふとん屋なのか…。
人生1/3はふとんの中
いや~、8時間は寝れてないなぁ。大体6~7Hってとこじゃないかな。
商店街そのものはかなり古そうな感じがするけど、アーケードは建て替えたのか割と現代的。
そこまで賑わってる感じはしないけど、寂れてるかと言うとそうでもない。
そんな玉出本通商店街。
中央付近で、「玉二商店街」なる別の商店街が北へ伸びていた。
入口からちょっと窺った感じ、こっちのほうが期待が持てそうだ。
よし、楽しみはあとにとっておこう。
花を買いに来たご婦人。
えっと、これは勝手に描いちゃマズい系の事案じゃないですかね。
知らんけど。
東側の入口。
岸里玉出駅はこの後ろ側、すぐという位置関係。
玉二商店街
では、本題へ参りませう。
満を持して「玉二商店街」へ。
アーケードの年季の入り方が段違いだし、店構えもこっちのほうが格段に古びて見える。
日本一卵にこだわる店もあったりなんか色々すごい。
うわぁwこれはたまらんww
戦後すぐ・・昭和30年より前じゃないかな?それぐらいに見える。
右手の「玉出公設市場」はどうやら20年ぐらい前に閉店してずっとこの状況らしい。
東西両方に住んでみて思うことは、関西のほうが圧倒的に古い市場がよく残ってる。
歴史が長いではなく“古い佇まいのまま”と言う意味で。
東京は見た目汚いものを忌み嫌うというか、とりあえず壊してマンション or 駐車場か原型をとどめないレベルでリノベーション。
大阪を筆頭に、関西のほうがレトロなものに寛容。それはもう実感値としてそう思う。
もちろんこっちに来る前はそんなこと知りもしなかったわけだけども。
このブログ始めてからの時間も気づけばほとんどが関西になってしまい、本当に自分が東京に住んでいたのかどうかも怪しいほど今となっては記憶があやふやだったりする。
ただでも、思い切って引っ越してよかった。
これだけは今、自信を持ってそう言える。
今日、たまたま昼間にYou Tubeで「春に聴きたい歌、人気春ソングメドレー」みたいなヤツを聴いてたらちょっと昔のことを思い出してしまいましてね…。
玉二商店街を抜けた玉出北商店会(玉新本通り)。
ここも昔はアーケード商店街だったのが、今では商店街の面影すらほとんどなくなってしまっている。
2015年10月のアーケード入口の様子。
今はこんな感じ。
玉新本通り側の公設市場入口。
玉出公設市場は「玉新本通り」(北)、「玉二商店街」(西)、「玉出本通商店街」(南)に囲まれるような位置関係にあるんだけど、昔は東側にも入口があったようでそれがこのあたり。
こちらはストリートビューを遡ったところ、2018年頃に解体されたようだ。
真新しい民家に挟まれるように、「玉出東商店街」と言う名だったアーケードの一部が今もかろうじて残っていた。
その先に公設市場入口があった。
玉出の市場は、公設市場を囲むように複数のアーケード商店街が接続するかなりの規模だったこと、そしてその大部分が姿を消したか風前の灯であることが現地へ赴いたことでよくわかった。
このままだと玉二商店街もどうなるかわからないので、見に行かれる方はお早めにどうぞ。
[訪問日:2021年8月28日]
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