「銀座商店街」から始まる西天下茶屋の巨大アーケード。
「西天商店会」が終わりを告げるその場所で筆者を待ち受けていたのは、単なる右か左かでは片付けられない究極の二択だった。
出した答えは、“肉と魚、両方!”である。
南本通商店会
右手へと進路を変えると、「南本通商店会」とまたしてもアーケードはその名を変えた。
変幻自在。まるでカメレオンのような商店街だ。
この南本通商店会は最も短く、100m足らずという長さである。
なんせ、最初から出口が見えている。
このうどん屋・・絶対にただ者ではない。
すでに店構えからして名店なのが保証されている感じだ。
呆気なくゴールへと到達した。
「ビッグ岸の里」というのはこの場所にあったショッピングセンターで、このとき絶賛解体工事中だった。
右手に見える壁面がそれである。
中央通商店会
人生において、確かにどちらか片方しか選べないような岐路もあるだろう。
筆者は生来欲張りな人間なので、少しでも可能性があるなら両方選ぶという人生を送ってきた。
無駄に多趣味なゆえの忙殺ライフもこのへんの性分が災いしてのことだと思ってるし、西天下茶屋のアーケードでどっちに行くか選べないのも結局はこのせいだと思っている。
とまぁこじつけもいいところだけど(笑)、最後となるのが「中央通商店会」。
少し調べてみたところ、この商店街は昭和13年に開設されたそうだ。
が、このあたりは空襲に遭ってるはずなので今のアーケードはどんなに古くでも戦後だろうと思う。
八百屋での一コマ。何とも胸にせまるものがある。
これぞ未来に残したい風景。
ここは少し長くて200mある。
つまり、銀座商店街から西天商店会に入り、のべ400mということになる。
これで西天下茶屋のアーケードがどれほど巨大かお分かり頂けただろうか。
サンダル履きのおっさんが歩く姿が完全にドラマのワンシーンで泣きそうになった。
それなりに空き店舗も多いんだろうけど、全体を俯瞰するとそこそこ賑わってそうだし何より土地柄住人のニーズがあるだろうから当分解体されることはなさそうな気がするな。
こんな住宅が密集した下町で、壊して何作るんよ?って話だし。
ドラマのおっさんは脇道へと消えていった。
行き止まりかと思ったら・・まさかそう来るか。
目が覚めるような最強激渋スポット。
最初から最後までこんな光景が続くもんだから、さすがに胃もたれで吐きそうになってくるw
※ココのやや左手で、2023年6月に火災が発生。一部が焼け落ちています
おっ、ゴールが見えた。
楽しかった夢のような時間ももう終わりか。
うわぁ、これはまた強烈…。
お好み焼きや焼きそばと一緒に、ご飯まで。
しかも炊飯器で。。
ふと、そこから右へ視線をずらすと・・
奥へ通路が続いていた。
入ってみた。
ぬけられました。
抜けた先がこう。
どこまでもすごいな、、
奥が深すぎるぜ、西天下茶屋。
ここがアーケードの最南端。
ここからあんな巨大な異空間が始まってるなんて、知らずに来たらまったく予想できないだろうな。
是非ともすべての通りを歩き倒し、この素晴らしさを存分に味わってほしいと思う。
[訪問日:2021年8月28日]
コメント