上新庄の「稲荷商店街」と「小松商店街」がいい具合に昭和レトロだった話

大阪府
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お上品な阪急沿線において、ややイメージを異とするのが治安が悪いイメージがつきまとう京都線の淡路上新庄界隈である。

とある試験を受けに行ったらたまたま会場が「大阪経済大学」だったことで、生まれて初めて上新庄に降り立つことになった。
そのついでに、駅前にあるアーケードを歩いたというのが今日の話。

駅の東側、国道に面して入口を持つその名も「稲荷商店街」。
背後の幹線道路の交通量を考えると、信じられないほどの寂れっぷりである。

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稲荷商店街

アーケードに一歩足を踏み入れると・・なんと。。

屋根がない!!!

あまりにショッキングな光景に一瞬言葉を失った。

西側の入口。
買い物してる人がどうとか言う前に開いてる店ある?

ってレベルにしか見えない。

喫茶店が一軒営業していた。
君の名は「キャッスル」かい。

特に城めいた何かが近くにあるわけではなさそうだが。

雨が降ろうが強烈な日差しが照りつけようが安心して買い物ができる。
いわゆる「全天候型」というやつだ。

本来アーケードと言うのはそういう使命を持って生まれたはず。

雨の日はしとしとと雨に打たれ、珍しい雪が降れば思わず空を見上げ。
季節の移ろいや天候の変化を、しみじみと五感で感じる。

なるほど、今の姿が本当の意味での「全天候型」なのかもしれない。
深いな、稲荷商店街。

男子専科マルダイ

21世紀へ羽搏く男のロマン

むしろ「羽ばたく」が旧字なところにロマンを感じるぜ(・∀・)

本当に店が開いていない。
通行人にとってはただの通り道や近道でしかないのだろう。

中ほどで商店街の名の由来との邂逅を果たした。
商売繁盛を願って勧請されたのであろう。

ただただ栄枯盛衰を思う。

居酒屋には「店舗移転のお知らせ」の紙が貼ってあった。
見捨てられたのか、それとも解体へのカウントダウンなのか。

できれば前者であってほしい。

あっという間に抜けてしまった。
短い商店街だった。

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小松商店街

稲荷商店街の北側入口正面から、「小松商店街」なる別の商店街が始まっていた。
意外な展開だった。

アーチがあるということは昔はアーケードがあったのだろうか。
少なくとも、ストリートビューでは最も古い2010年でも存在は認められなかった。

ここもまた、商店街と呼ぶにはいささか心もとないような風景が続いていた。
歴史は古いのかもしれないが、見どころと言えそうなものはあまり見当たらない。

小松湯。銭湯があった。
15時半にしてこの自転車の数。それなりに繁盛しているようだ。

反対側のアーチが見えて、結局何もなかったか・・

と落胆しかけたところで、まさかの隠し玉が飛び出した。
残念ながらここに入らずに帰る選択肢は持ち合わせていない。

こんな脇道があるということは、やはり昔はアーケードだったのだろう。
そんな気がする。

稲荷商店街よりも何よりも、ここが一番見ごたえがあった。
そして驚いたことに、化粧品屋さんが一軒営業していた。

試験がなければおそらく生涯降り立つことはなかったであろう上新庄で、「稲荷商店街」「コマツ商店街」という2つの渋い商店街を見れたことは幸運だった。

試験も無事受かり、このときの探訪もよい思い出に変わった。

たぶんもう、この街に来ることはないかな。

[訪問日:2021年10月24日]


コメント

  1. 匿名 より:

    今川商店街、千林商店街、王子商店街なども良きかと

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