玉ねぎ島の歓楽街。洲本新開地と弁天銀座を歩く

兵庫県
この記事は約1分で読めます。

福良を歩いた翌日。
寄りたいところがあったので久しぶりに洲本へ行った。

目当ての場所へと向かっていたら、ものすごく香ばしいRC造と出会った。
いつ頃の代物かは不明だが、「JET BOWL」と書かれたそれはどうやら昭和のボウリング場の成れの果てのように見えた。

驚くことに、1階はスナックや小料理屋が向かい合って入居する横丁のような空間だった。
ん?ボウリング場じゃなかったのか・・

まだ営業してそうに見えるドアには「テナント賃貸」と書かれた紙が貼ってある。
あるいはもうやっている店はないのかもしれない。

誰もいないことが却って不気味さを際立たせているようで、頬を撫でる不穏な空気に嫌でも緊張感が高まってくる。

二階へと続く階段を見つけた。
短い逡巡の結果、好奇心がわずかに恐怖を上回った。

二階と三階は集合住宅のフロアだったが、静寂に包まれていた。
このビルからはすでに人の営みが消えて久しいのだろう。そんな風に映った。

建設当時、付近に三階まである建物はなかったのではあるまいか。
この眺望は、ここで暮らした人々にささやかな優越感をもたらしたに違いない。

道草はこれぐらいにして目的地へ向かおう。
と言っても、ここから目と鼻の先なのだが。

(2ページ目へ続く)

コメント

タイトルとURLをコピーしました