栄町の地名はなくなってしまっているので現在では通称と言うことになる。
今の住所は「那覇市安里」である。
昼間は静かな街
戦後、沖縄ならではの特異な過程で形成、発展していった栄町。今もなお夜の街として人々に娯楽を供給している。
そんな栄町をしばし徘徊してみた。
さすがに平日の昼間だけあって人はいない。近くには市場もあるので、地元民と思しきおじいちゃんとたまにすれ違う程度である。
昼間は平和そのものなこの社交街も、夜になれば妖しい光が舐めるように路地を照らし、男の欲望を絡め取る禁断の楽園と化すのであろう。
ひときわ大きな建物が目についたと思ったら旅館だった。
営業しているようには見えないが、何か違う商売をしているとしか思えない佇まいである。
何しろ一階はスナックときている。この上なく便利仕様ですね。
建物の簡素さが戦後できた街であることを物語っている。
なかなか味わい深い街です。えぇ。昼間は。
旅館の看板がついてるけど、どう見てもアパートか何かにしか見えない。
一体どういう形態なんだろうか。
スナックの中に旅館が紛れ込んでて一見して区別がつかない。
安そうだからってノリでこの辺の旅館に知らずに泊まったら大変である。黄色い嬌声に悶々させられて眠れない夜を過ごすとか何の苦行ですかそれ。
中には空き家になっているものも見られた。
社交街で見かけた味噌汁屋。
沖縄の味噌汁と言えばただただ巨大で、内地の人が知らずに頼むと涙目になる代物である。
店の前の椅子は・・少なくとも満席時に待つためのものではなさそうだ。
栄町社交街。街の生い立ちを勉強してから歩いたのでずいぶん楽しい時間だった。
その足で、社交街と目と鼻の先にある「栄町市場」を見に行った。
続きは次回。
[訪問日:2014年12月25日]
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