大晦日の朝っぱらから、香川県は丸亀にあった「福島遊郭」の痕跡を訪ねてぶらぶらするという素晴らしき人生のムダ使いの記録を引き続きレポートして行きたい。
さすがに一年も経つとだんだんと記憶もあやふやになってくるわけで、もはやどこをどう歩いたっけな状態になってるんですが、近くに旅館があったようである。
とりあえず転業かな、と訝しんでみたことだけは憶えている。
写真を見返すと、遺構よりも古い家屋のほうがよく目についたようで、撮ったものもこんな感じの古民家が多めだった。
これは丸亀に限った話ではなく、今回の四国遠征を通して実感したことであるが、駅前と言えども寂れ方がなかなかのもので、廃屋もあちこちにあるような有様で、改めて地方都市の厳しい現実を否応なく目の当たりにさせられた。
首都圏で生活していると、少子高齢化や人口減少などよもや都市伝説なのではないかと思ってしまいがちである。
だが、地方を旅すると、それが紛れもない事実であることを強く実感できる。
遺構がもう一軒
やや話が逸れたが、もう一軒、カフェー建築風味の建物が遺っていた。
この意匠。安浦で見たカフェー建築を思い出した。なんとなく似ている。
生活の匂いが感じられるものの、玄関前にはなぜか廃車同然のバイクが置かれていた。
なんだろう。オブジェにしてはちょっと強烈すぎるぞ。
向かいには、ビールの空き瓶に包囲された廃屋が一軒。
酒屋だったのかな。
このレトロ感はどうであろう。
いや、昨今使われる「レトロ」とはちょっと意味合いが違う気がする。
それにしてもこのたばこの自販機、一体いつ頃のなんだろうか。もはや古すぎて年代がわからない。
おもむろに視線を後方へ移すと・・。
これ、隣の家キツイだろうなぁ。窓を開けるたびに爽やかな風・・じゃない、見たくもない廃屋が視界に飛び込んでくるんだから。
遺構ではないけど。味わい深い長屋があったので撮す。
真っ直ぐ向かえば、5分も歩けば正面には港である。だが、かつて寄港地として栄えた面影は、もうそこにはなかった。
福島遊郭の東側、隣り合った地区に「新堀遊郭」と言う遊里があったと知ったのはずいぶんあとになってからだった。
どうやら、また丸亀に行かなければいけない理由ができたようだ。
今度は9年も開けないようにしないと。
※2018年8月に「新堀遊郭」を訪問しました。
[訪問日:2014年12月31日]
コメント
凄すぎます、、、ものすごく<濃い>
ちなみに「赤跡2」のアマゾンレビュ-書いたの私。
>ちなみに「赤跡2」のアマゾンレビュ-書いたの私。
なんと!
って日付見たら11年前w
その頃僕は赤線の「あ」の字も知りませんでした・・