秋田県の県庁所在地、秋田市にある繁華街「川反」。
明治時代、花柳街に始まったその街は、夜の遊び場として現在まで途切れることなく歴史を繋いでいる。
大町5丁目から、川反通りを北へ歩き出す。のっけからすごい一角。
昭和と平成、それぞれを象徴する建造物が隣り合ってまさに渾然一体とした景観を紡いでいる。
旧川端(反)五丁目。
元々は米蔵が立ち並ぶ町並みだったそうである。明治19年の俵屋火事以降、花柳街に。これは前頁で触れた通り。
今の案内板は、稲荷神社の敷地内に立っていたもの。
古くからここにあり、きっと多くの芸妓たちの信仰を集めていたのでしょう。
みきょう小路
そこから少し進むと、「みきょう小路入口」と書かれたいたく胸熱なゲートが立っている。
古い飲み屋横丁が好きなのか、ココを眺めていた「先客」の車が絶妙な場所に停まっていてかなり残念な絵になってしまった。
しかし酔狂な人もいるもんですね。おまえが言うなと言われそうですが。
早速小路の内部へと分け入る。かつては店舗があったのであろう左側は、駐車場になってしまっていた。
これじゃまるで車で呑みに来ることを助長するような位置関係である。いいのか??
役目を終えた店舗は、もう何年も放置されているような趣きである。配線がえらいカオスなことになっている。
さすがに店子が入れ替わることは・・もうないだろうね。
20mほど進むと、右側に空間が開け・・そこは袋小路になっていた。
この寂寞とした感じはどうであろう。
みきょう小路は、漢字で書くと「美経小路」。駐車場とビルになっている南側も含め、最盛期の1970年代には約60軒もの飲食店が軒を連ねていたそうである。
それは文字通り、川反エリアで最大の小路であったという。
駐車場から全景を撮す。
昭和30年代とすると・・かれこれ50~60年くらい経過している。この小路は、川反という名の繁華街の、言わば生き字引的存在と言えようか。
こういう場所に猫が多いのも全国共通。
ありがとうございました。いえいえこちらこそ。
楽しいものを見させていただきまして。
花街として賑わった川反は、戦後になるとキャバレー、バー、スナックなどが街を席巻し、東北有数の大歓楽街にのし上がる。
しかし、バブル崩壊後はゆるやかに衰退し、今歩くと結構空きビルや空きテナントが目立ったりもする。
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コメント
何気にホ-ロ-看板もあれだけそろえると
良い金額になります。
そうなんですか・・と思い調べてみると、、うわぁ結構いいお値段しますね。こんな高いとは・・全然知らなかったです。
古びた飲み屋の袋小路、冬になると入り口の周りは雪の山になります。
看板の光が雪に照らされて表通りの喧騒も静かな感じです。
ぜひ冬に見に来てくださいな!!
雪景色の飲み屋横丁というのもさぞかし味があっていいものでしょうね。それでもって暖かい店内で熱燗でもあおれば最高だと思います。
いつか機会があれば冬に訪れてみます!