続・酔っ払いオヤジの聖地新橋「ニュー新橋ビル」

東京都
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ずいぶん前に新橋駅前ビルのことを書いたときに、いつか「ニュー新橋ビル」のことも書きたいとぼそっとつぶやいた。
前者の訪問から1年半。2015年7月、ようやくその機会に恵まれた。

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実を言うと、先日の山形でミラーレス一眼が壊れてることを知って、銀座のニコンプラザに持ち込むついでに立ち寄っただけなんですがね。
これが駅前のニュー新橋ビル。いやーしかし新橋とか久しぶりに来たな。

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何を隠そう、筆者は過去に通勤の乗り換えで新橋を使っていたことがある。新橋から地下鉄で二駅の職場に通っていたため、運動がてら退社後に新橋まで歩いたこともよくあった。

烏森通りの富士そばには何度通ったことか・・(笑)

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SL広場も特に変わったような感じはしない。まったくの平常運転。新橋は今日も平和です。

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早速ビルの中へ

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いざニュー新橋ビルに足を踏み入れる。駅前の超一等地にも関わらず、テナントがすでに普通じゃないことをその案内板は告げていた。

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ニュー新橋ビルが産声を上げたのは1971年(昭和41年)。戦後、新橋には日本最大規模の闇市ができたが、都がマーケットを一掃するために建設したのがこのビルなのだ。
このあたりの出自は新橋駅前ビルと同じである。

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そういう生い立ちなので、テナントは飲み屋や商店をはじめ、個人経営のような小さな店が多い。
地下1階から4階まで、飲み屋はもちろんのこと、金券ショップやマッサージ、ゲーセンや雀荘までメンズ向けショップが軒を連ねる。

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まず地下1階。のっけからゲーセンである。さすがはサラリーマンの街、新橋。
しかしこんな天気のいい日に昼間から地下でゲームとは皆さん健全で何よりです。

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昭和テイストを纏った渋い喫茶店なんかもある。時間があったらのんびり珈琲でも飲みたいところだった。

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秋葉原で人気のあの店。新橋にもあったのか。
サラリーマンのためのカレー」と言い切っているあたりに新橋としてのプライドを感じる。

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そして、駅前ビルの地下とは思えない飲み屋地帯。
そこにあるのは、かつて闇市で営業していた商人の末裔たちの牙城であろう。

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続いて二階へと向かう。
仕事と家庭の板挟みで疲れきった作り笑いと加齢臭が似合う場所でいくらなんでも「さわやかスマイル」はないだろう。

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二階へ上がるとオヤジビルがとうとうその真価を発揮してきた。
「HERE! TENGA」の暖簾がここが何屋さんであるかを如実に物語っている。

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そしてまたしてもゲーセンである。置いてあるゲーム機も、子どもの頃に遊んだものとよく似ている。
ゲームに興味がない筆者には、ゲーム機が進化していないのかこの店が進化していないのかイマイチ判別がつかない。

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角を曲がると景色が一変した。やたら怪しげな中華系マッサージショップがこれでもかというほどに並んでいる。
歩いて行くと容赦なくおばちゃんたちが呼びこんでくる。

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上に行くに連れて怪しい雰囲気が増すのか、三階には人には言えない病気専門のクリニック。
壁にはバ××グラの文字が踊る。

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実は2階の時点ですでに気になっていたが、シャッターを閉じた店がずいぶん多かった。土曜日だったからかな。いや、そんなことはないよな。

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ゲーセンがあればやっぱりゲームショップもある。
ビル自体も地味で野暮ったいなら、テナントもまたしかり。完全に漢の世界。

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4階に上がると、そこには碁会所。何この意表の突き方w
その展開はさすがに予想できなかった。

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昭和の刑事ドラマで出てきそうな雀荘。
街のチンピラたちが横にお姉ちゃんを侍らせながらたばこぷかぷか麻雀に興じる姿が頭に浮かんでくるんですが(笑)

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交通ギャラリーなるコアなショップもある。さすがは日本で初めて鉄道が開業した地である。

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懐かしの都電コーナー。またマニアが喜びそうなアイテムですね。
いやーしかし濃ゆいところだった。ニュー新橋ビル。

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実は一昨年、ニュー新橋ビルを含む一帯の再開発計画が発表されて話題になった。
もちろん理由は老朽化である。
しかし、ビルが新しくなるとテナント料が払えなくなるんじゃないかと危惧する声もあるとか。

実現はまだずいぶん先になるようであるが、今後の動向が気になる話でもあるのでしばらくはニュー新橋ビルから目が離せなさそうである。

[訪問日:2015年7月25日]

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