群馬県・太田市『焼きそばの街に残る色街跡』

群馬県
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謎多き遊里の残照を求め、やって来たのは群馬県太田市。
事前リサーチで、どうやら元妓楼風の建物が残っていることまでは掴んでいたが、それは前頁「三吉医院」さんのすぐ先にあった。

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妓楼風の建物

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よかったまだあった。ひとまず安堵する。
嗚呼・・あまどいが全治1年の複雑骨折みたいになっている・・合掌。

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二階の窓を見上げたら、この建物が「クロ」と言われる所以がよく理解できた。

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このドアをどれほどの男たちがくぐったのだろう。
その多くはおそらく産業戦士たちであろう。スバルの前身は中島飛行機という航空会社で、戦時中は戦闘機を生産していた。

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色情の残香が染み付いたその建物は、壊されることさえ許されず苦悶の表情を浮かべながら平成の世を生かされているように見えた。

安らかに眠れる日を待ちわびながら。

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もう少し付近の捜索、じゃなかった、散策を続ける。
前方に置かれた円柱形の構造物に目が留まる。

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このマーク。ぱっと見市章かと思ったけど、調べてみたら全然違いました。
それにしてもこのタイル張りは何ですかね。

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なんちゅー不思議な意匠の建物だ。
赤線の名残なのかな・・

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中途半端な二階建ての面白い木造建築があった。
すでに主を失ったようであったが家財がそのままになっていた。

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そのすぐ脇に、引き込まれるような路地があったのでふらふらと入って行く。
目印は質屋の看板です。

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その先には質屋さん。立派な蔵も健在。
遊郭にはつきものの質屋。遊ぶにもお金が要りますからね。

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見つけた範囲では、色街の名残っぽいのはこんなところだった。
駅に戻りがてら、いくつか味のある古民家があったのでついでに紹介。

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それにしても、ちょこちょこ廃屋があるのがずいぶん気になった。
これが地方都市の厳しい現状なのか。
とてもターミナル駅の駅近とは思えない。

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都会では少子化を感じ、地方では高齢化を感じる。
高齢化に関しては、「人」に限った話ではない。「建物」においても同様なのだ。

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それを強く感じた太田散策であった。
駅周辺には市が所有する用地がいくつかあったが、周囲がこの状況で何を作ろうと言うのか。
あり得るとしたら大規模モール・・しかしそこに来るのは地元住民より郊外から車で来る人のほうが多いという皮肉。

そんな未来が容易に描けてしまうのが哀しい。

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せっかく来たので焼きそばを頂いてから帰路に着いた。
ね?普っ通のソース焼きそばでしょ?

寄ったのはこちらの田舎屋さん。

[訪問日:2015年9月13日]

〒373-0026 群馬県太田市東本町16 太田駅

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