本庄に寄ったあと、さらに秩父で寄り道。
秩父と言えばハイカーや山屋さんにはお馴染みの町であるが、ひとつだけ普通の人にもよく知られている超有名観光スポットがある。
それがこの羊山公園の「芝桜の丘」。(2012年5月撮影)
休日には凄まじい渋滞が発生するが、それでも一見の価値があると個人的には思う。
秩父に来たのはこのとき以来。実に3年半ぶりのことだった。
滞在時間も短かったため、直接現場付近までバイクで乗りつけささっと散策。
これは、明治33年に芝居小屋としてオープンした旧秩父座。その後映画館となり、外観だけはそのままで現代はイタリアンレストランとなっている。
場所で言うと、秩父鉄道「秩父駅」の目と鼻の先。現在、国道299号を徒歩で南下中。
国道は本町交差点で左へ折れる。ここは駅や羊山公園からも近く、踏切があるので渋滞のメッカとなっている。
国道から逸れ、もうちょっとだけ南下する。
下平通りへ
埼玉縣信用金庫の秩父支店が見えたら、おもむろに裏路地へと分け入る。住所で言えば秩父市本町。明治時代は下町と言ったらしいが、したまちではなく「もとまち」と読む。
結論から言えば、かつてこのあたりは花街だったらしい。
早速それっぽい建物が出てきた。
その向かいに建つのがネット上で「元妓楼」と称されているこの建物。屋号を「花月」と言ったそうであるが、花街跡であれば妓楼ではなく料亭か待合だったのでは。
戸袋には桜と三日月。この上なく風雅である。
なんとも保存状態がよいが、実はここ、現在はヨガ教室として余生を過ごしている。
生徒さんはおそらく初老~高齢者の方が多いのでは。だとしたらこの建物にぴったりの業態だなぁ、なんてちょっと思う。
玄関まわりがまた素晴らしい。ステンドグラス風の飾り窓、玄関灯も雅な趣き。
傍らには、かつてこの辺りが花柳界だったことが記されていた。「下平通り」と言ったそうであるが、おそらく読み方はしもひらではなく「もとひら」であろう。
その先の四ツ辻になんともまた悩ましげな建物が立っている。
おそらく花街の遺構だと思うが、何に使われていたのだろうか。
玄関脇に小窓。何だろう?
想像は膨らむばかり。
その向かいにもまた素敵な木造長屋。
軽く戦前からここに立っていることは間違いないであろう。
もう少し歩いて行くと、すこぶるレトロな銭湯が登場。
「たから湯」と書いてあるそうだが・・読めない。ちょっと暗号解読班頼む。
秩父と言えば門前町、宿場町として古くから栄えた町。レトロ建築や伝統的建築物が点在するという土地柄。
いつか時間作ってゆっくり歩いてみたい。
[訪問日:2015年10月25日]
〒368-0033 埼玉県秩父市野坂町1丁目16 西武秩父駅
コメント
秩父はまだ探索していないので、参考になりました。
秩父夜祭も有名ですね。
毎度公開が遅くてすみません。紹介した遺構たちは、たぶん今でも残ってるんじゃないかと。。
夜祭、初めて知りました(笑)
私は、赤線や遊廓建築大好きで、夏にこちらを訪問しました。たから湯の周辺にあった、道生町4の「旧武島工場」のノコギリ屋根に萌えー!しました。
ストリートビューで見てみましたが、あのあたりにノコギリ屋根があったのですね。秩父は古いまちですし、面白い建築が多いのでまたいつか歩いてみたいです。