前回の記事で白川郷について触れたときに…思い出した。
あぁ、そう言えば以前五箇山に行ったっけ。
そんなわけで、ちょっと古いけど昔の写真を引っ張りだしてまとめることにした。
世界遺産の合掌造りは白川郷だけじゃない!
まず、意外とこの事実を知らない人が多い。白川郷の高すぎる知名度の功罪だと思う。
その場所は…白川郷から北へ約30km。富山県の南端にある「南砺(なんと)市」である。
ここに、菅沼集落、相倉集落というふたつの合掌造り集落があり、いずれも世界遺産に登録されている。
その証拠に、登録名が「白川郷・五箇山の合掌造り集落」なのである。
相倉集落
2012年夏。北陸にツーリングに出かけ、そのときに相倉集落だけ立ち寄った。
今思えばなんで両方行っとかなかったんだろう・・壮大なアホだな。
たぶん「同じような感じだろうから片方だけ行っとけばいいや」ぐらいに考えてたんじゃないかと思う。
ちなみに両者は6kmしか離れていない。
東海北陸道が全線開通したおかげで、東名阪からのアクセスも格段によくなった感のある富山県。五箇山の世界遺産にいたっては、五箇山インターから本当に目と鼻の先というアクセスのよさ。
まぁ、このときは125ccでのキャンプツーリングだったんで高速走ってないんですがね。いや、走れなかったというほうが正しいか。
相倉集落も、白川郷と同じなので世界遺産登録は1995年。ちょうど1年前には伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)にも選定されており、菅沼地区を含めた3つの合掌造り集落すべてがダブル登録となっている。
到着早々、日本海側から走ってきたというソロツーリング中の女性ライダーと出会いしばし雑談。もう不要だからと富山県のマップを頂きました。こういうのも一期一会。
で、何やら「相倉集落全景撮影スポット」なる案内板があったのでそこに向かってみた。
炎天下の中、汗だくになりながら山道を登って行くと集落を一望できる展望台に到着。
やーこれは絶景だ。まさに日本の原風景。
白川郷に行ったことのある人ならわかると思うけど、比較すると結構小さい集落だと感じる。
たぶん3分の1ぐらい。ちなみに菅沼集落はここの4分の1ぐらいともっと小さい。
さて、じゃあ下山して集落を散策することにしましょうか。
こうして見るとホントのどかでいいところだ。心が和む。
公式サイトによると、
現在の相倉集落には、合掌造りの建物が新旧民家と寺、道場、合掌小屋を合わせて24棟ある。そのうち人が住んでいる民家は11棟で、旧民家の空家が10棟もある。
とのことで、半分が空き家というのが実にもったいないと思う。なんとか有効活用できないものだろうか。
産業の話。白川郷ではおもに養蚕と塩硝(火薬の原料)の製造で生計を立てていたと聞いたことがあるが、ここ五箇山も同じような感じだったらしい。
今はどうだろう。世界遺産に登録され、高速が整備され、国内外から大勢の観光客が訪れお金を落とすようになった。
産業構造もずいぶん変化したのではないだろうか。
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