瀬戸市にある「銀座通商店街」を歩いたあと、今度は川の反対側へ。
末広町商店街
すると今度は「末広町商店街」の入口が顔を出す。大ざっぱに言えば、川を挟んで両側にアーケード商店街があるというわけである。
「最も栄えていた」称号は銀座通に譲ったが、こっちは規模の大きさで群を抜いている。
約70店舗、市内で最大規模の商店街だという。
成り立ちについてはよくわからないが、アーケードができたのは同じく昭和30年代だそうである。
この至近距離にこれだけの規模の商店街が二つあるという事実。それだけ当時は活気も需要もあったのであろう。
歴史の長さもさることながら、今でもまだ普通に“商店街”としての機能を維持し、住人に必要なものを供給している。
レトロだけど新しい。清潔感と若干の活気もある。これが今でも人を惹き付ける要因ではないかと思う。
アーケードは途中で一度分断され、道路を隔ててまた始まる。そしてアーケードの左側に何やら香ばしい構造体が見える。
その核心に迫る前に、これまたいい感じの電気屋さん。この東芝のロゴは1950~1984年まで使われたモノ。以前栃木の蔵の街で見かけたことがある。
「映画」「パチンコ」の文字の正体はこれ。どうやら一階がパチ屋で二階が映画館だった模様。
そして字面から察するに、「普通映画館」と「ピンク映画館」の豪華二本立てだったようである。
さっき人を惹き付けると書いたのは、この場所、筆者のようなレトロ商店街が好きな人たちに結構人気を博しているようで。
雰囲気は文句なしだけど、アクセスよし、駅から近い、二つも残ってればそりゃそうだよね、って話。
でも、瀬戸に来た本当の目的は実はここじゃなかったり。
真相は次の記事で詳らかになるけど、分かる人はもう分かってますよね絶対。
これは・・寄席だろうか。
調べてみたらやはりそのようである。地域活性化のために、商店街の有志で空き店舗を活用して完成させたとか。
落語、お笑い、大道芸など種々の興行が催されているそうである。
素敵な理容室。
銀座通商店街と違い、こっちは一直線になっていて見通しがいい。
なんかすごい建物がでてきた。
元旅館の「松千代館」。現在、古民家ギャラリーとして利用されているとか。
瀬戸市の中心部に残る二つのレトロ商店街。いかがだっただろうか。
基幹産業である焼き物も徐々に勢いをなくし、現在では工場の数も最盛期の半分程度であるという。
やはり地方都市の現実は厳しいのか。名古屋から30分という地の利を活かし、人が訪れる魅力あるまちづくりが成功することを願うばかりである。
[訪問日:2016年3月25日]
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