岐阜・郡上八幡で日本一キチガイな「郡上おどり」と「重伝建のレトロな町並み」に触れる

岐阜県
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水路が町を縫うようにめぐる水の町、郡上八幡。
柳町に続いて、城下町の西側、職人町・鍛冶屋町を歩いてきた。

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職人町・鍛冶屋町

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結論から言うと、どう控えめに見ても職人町・鍛冶屋町のほうが素晴らしい町並みだった。
今回の旅で岩村、美濃、郡上八幡と3つの伝建地区を歩いたけど、その中で一番印象に残ったのがここ。

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それはやはり水路が織りなす情緒の賜物であろうと思う。この清流がなかったらたぶん岩村を推していた。脇役でありながら、主役の町家を凌駕するほどの働きと存在感を放っていたと思う。

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一応公称では「袖壁、格子造りで統一されたうんぬん」というくだりで紹介される町並みなんだけど、格子感がそんなに感じられない。袖壁はさすがに目立つからよくわかるんだけど。

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ちなみにこの袖壁、美濃のうだつと同じで延焼を防ぐための防火壁が主な役割。隣家とぴったりくっついてるからプライバシー保護の役目も果たしてそうな気がする。

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郡上八幡ではこのようにバケツを吊るしてある家が多く見られる。
実は北町には大火で全焼した過去があり、防火への意識が極めて高いという。袖壁もこのバケツもその現れと言うことになる。

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言うなれば、大火がつくった重伝建と言うことになろうか。

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杉玉はよく見るけど南天玉は珍しいなぁ、と思ったこの味噌屋さん。
あ、南天玉とは軒先に吊るされてる赤い球体のことです。

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と思ったら、郡上って実は日本一のナンテンの産地で「ナンテン街道」なる通りもあるらしい。

ちなみにナンテンは「難転」:難を転ずるという意味と、時間が経つと黒くなることから「赤字が黒字になる」という二重の意味があるそう。まさに商売人にとってみれば開運招福、商売繁盛の強力な使者とも言える存在。

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最後に真ん中の通り、殿町へ。ど真ん中には城下町プラザと言うみやげ屋、観光案内所、バスターミナルがセットになったランドマークがある。

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今回買ったお得な切符は郡上八幡城の入場券もついてたんだけど、歩くと結構な時間がかかるので泣く泣く城は断念。
山の上にちょろっと見えてるのわかりますかね。あれです。

日本一キチガイな盆踊り、郡上おどり

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殿町の北側に「郡上八幡博覧館」があり、ここでは郡上おどりの実演を見ることができる。城は行けなかったんだ。こっちはちゃんと見ておこう。

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郡上おどりは毎年夏に30日以上続けて毎晩踊る盆踊り。これだけでもキチガイだと思ってたんだけど、実演の踊り手からさらに衝撃的な事実を聞かされた。

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  1. 8/13からの4日間は、徹夜で朝まで踊り狂う
  2. 雨天決行
  3. というか、落雷とかよほど危険な天候ではない限り基本決行

というわけで安心してください。遠方だけど天気悪そうだからどうしようかな~

とかそんな心配はまったくする必要はないようです。

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色んな意味で衝撃だった郡上八幡。旅のクライマックスにいいもん見れた。

しかし帰りに事件が。
あろうことか、平日ダイヤで旅程を組んでしまっていたため(行きが平日だったという言い訳w)、電車が来ない!

18きっぷのゆる旅だったのに、おかげで豊橋~掛川間で新幹線を使う羽目になってしまった。

あ~あ。これなら郡上八幡城行くヒマあったじゃん。城は行けないし、余計な出費はかかるし、何この踏んだり蹴ったり感。

まぁ、すべて思い通りに行ったら人生楽しくないんでね。たまにはこんな経験も悪くないな、と。タビノハジハカキステ。

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そうそう、駅で見かけたポスターが秀逸だったので貼っておきます。

「郡上八幡は美人が多い」は都市伝説なんかじゃない。

だそうです。確かに踊り手の女の子はかわいかったな。

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岩村で「女城主」を買わなかったのは、ここで地酒を買うことを決めてたから。名水の町に行って日本酒を買わないとか、何のために行ったかわからないんで。

選んだのは「積翠」。飲みやすかったのと名前がかっこよかったから。

おしまい。

[訪問日:2016年3月26日]



コメント

  1. maru より:

    祭りのときは、町民あげて、旅人を温かく迎える街と
    聞いたことがあります。

    • machii.narufumi より:

      いつかお盆のときに行ってみたいですね。その前に阿波踊りに行きたいので、いつになるやらという感じですが・・

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