木曽路・奈良井宿。
日本一長い宿場町はだてじゃなく、やっぱり1ページにまとめるのは無理でした。というわけで後編。
伝建地区の石碑。ここから先が中町。
2005年まで、奈良井は楢川村だった。平成の大合併で塩尻市に編入。
振り返ると下町。うん、ちょっといい写真が撮れた。(自画自賛)
中町
これは・・「花の観光地づくり大賞」の実力の片りんを見た気がする。花があるとやっぱり印象変わりますね。ホント、美しい町並み。
中町まで来ると、圧迫感がなくなって見通しがよくなる。心なしか道幅が広くなったような感じを受ける。ゆったり感。
ここは江戸時代からほぼ同じ景観なんだよな…つまり、江戸時代の人と同じ景色を見てるわけだよな、って考えると、それは結構すごいことなんじゃないかって思えてくる。
建物に比べれば。人の一生なんて短いもんですね。
少し奥まったところにある奈良井郵便局。さすがに江戸時代の建物ではないだろうけど、切妻平入りは他の建物と共通していた。
創業寛政年間のスーパー老舗旅館、ゑちごや。奈良井宿の見どころのひとつ。
一日二組限定というプレミアムな旅館。一度泊まってみたい。
食べ物の話もしておこうと思う。奈良井宿の郷土料理はおやき、山菜料理、蕎麦、五平餅、朴葉餅など。
このブログ、食べ物の写真がほとんど出てこないのは、管理人が少食ゆえにあまり食べ歩きしない人だからなんですw悪しからず。
次なる見どころがこちら。江戸時代から明治維新まで、約270年問屋として続いた建物で現在は上問屋資料館。前に建つ石碑は、明治天皇がここに立ち寄ったことを示していた。
中町と上町の間は「鍵の手」と呼ばれる鉤型の路地。微妙にクランクしてるんだけど、枡形と何が違うんだろ。謎です。
というわけで最後、上町。ここまで来ると商売っ気が俄然なくなってきて閑静そのもの。観光バスで来るような人たちは、途中で散々消費して歩き疲れてもういいやってなってたぶんここまでは来ない感じ。
上町最大の見所がこの中村邸。櫛問屋を営んでいた家柄で、建物は天保年間。屋根に「鎧庇」という板を重ねて波型にした奈良井特有の意匠が見て取れる。
一階が低いのが江戸時代の建物の特徴で、入口はかがまないと入れないほど低い。
内部は公開されていて、入るつもりだったんだけどなんか物凄く入りづらい雰囲気だったのでやめちゃいました(笑)
南端には奈良井の鎮守神、その名も鎮神社。ここに、件の難所、鳥居峠への登り口がある。
ふぅ。しかし長い宿場町だった。そろそろ戻るか。
ちょうど昼食どきだったので蕎麦を食べて行くことにした。
木曽路はコンビニすらあまりないので、うかつに走り出すとあとで困るだろうという思いもあり。
さすがは長野だけあって、蕎麦は絶品でした。
奈良井宿は食べるところには困らないので、選ぶ楽しさがあっていいと思う。でもやっぱり蕎麦を推しておきます。足りない人はおやきや五平餅をどうぞ。
江戸時代の情緒を色濃く残す、風情あふれる奈良井宿の町並み。
東京から特急で約3時間。さらに駅前という抜群のアクセスを持つ奈良井宿は、重伝建地区の入門編として最適な場所だと思う。日帰り強行軍も可能だし、一泊して松本とセットで行くでもよいし、思い思いのプランを考えてみてはいかがだろう。
そうだ 奈良井、行こう。
[訪問日:2016年6月1日]
コメント
やはり、ここは平日ですね。
老後に楽しみにしておきます。
当方は、どこでも買い食いです(笑)
最近、徐々に嗜好(志向?)が色街からこっちのほうにシフトしつつあるので、今後増えて行くと思います。
食べ物ネタはないですが楽しみにしててください(笑)
いろいろあって(笑い)
今年の9月の平日に泊まりで探索してきます~。
レポ参考になりました。
ご無沙汰してます!
奈良井は平日のほうがいいですよ~。週末はたぶんめっちゃ人多いです。
楽しんできてください!