北新地のやや南西にある割烹松葉さんの建物はまだ健在だった。
前に立つとそのでかさと存在感に圧倒される。
一見、妓楼からの転業に見えなくもないが、先人は違うと説いているからそうなのだろう。
向かいの建物(Googleマップ上では「割烹ひさご」)も健在。
風俗営業(料理屋)の鑑札もそのまま。
遊女屋に料理を供する店、ないしは二業地の料理屋のようなところだったのではないかという気がする。
北新地
先の路地を東へ向け、北へ進路を変える。この先が北新地のメインストリートになる。
電柱にもしっかり北新地の文字が刻まれていた。
このあばら家も妓楼ではないにせよ、新地の関連物件だったのではなかろうか。どうにもそんな風にしか見えない。
いざ、結界の内部へと足を踏み入れる。
すると廃業したと見える食堂が出迎えてくれた。どう頑張っても歓迎されているという気持ちにはなれそうにない。
その斜向かいが、検番があった場所。たぶん建物は当時のままだろう。
おや?ドアの上に何か・・
おおお
え?検番って料理屋なの?w
よくわからんが鑑札が残ってたのはラッキー♪
普通の住宅だったそうであるが確かにこれは気になる。どう見ても普通じゃない。
来たほうを振り返るとこんな感じ。別段幅があるわけじゃないし、北新地も南新地同様、地図から場所を特定するのは困難、というかまず無理だろう。
こちらは一階を何かの店舗に改装してはいるが、二階は往時の特徴を残している建物。
そしてファーストビューで最も分かりやすかったのがこの丸窓を持つお宅。お宅というかたぶんもう空き家だけど。
こちらも少しばかり気になった。
なんだかんだ、北新地もちょこちょこ遺構が残っていた。
端っこまで来てしまった。ここも南新地と同じく100mぐらいしかない。
ただ、見どころは間違いなくこっちのほうがあった。
最後に、花街の雰囲気を残す一角、ここも見てきたのでもうちょっとだけお付き合いいただければと思う。
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