塩と酒とマッサンの街。安芸の小京都・竹原を往く

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小京都。

これほど胡散臭い響きもないと常々思うわけである。
“町並みや風情が京都のそれと似ている”というなんとも曖昧な定義のみで基準が存在するわけでもなく、その実、客寄せパンダ的に“自称・小京都”を名乗るバッタもんだって多い。

無論、本物もたくさんある。
そのうちのひとつが、広島県竹原市にある「安芸の小京都」だ。

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竹原?どこそれ?

竹原は広島県のほぼ中央、瀬戸内海に面した街である。大崎上島へのフェリーが出るぐらいで、あとは取り立てて有名なものはない温暖でのんびりしたところである。(褒め言葉です)

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昔はすごく栄えていた竹原

保存地区やそれに準ずる町並みは、その昔経済や政治の中心や重要拠点だった場所が圧倒的に多い。
竹原の場合は製塩と酒造、そして廻船業で栄えた商家町で、1982年に「製塩町」のカテゴリで重要伝統的建造物群保存地区に選ばれている。今年35歳。四捨五入するとアラフォーという古株である。

保存地区は駐車場がないため、道の駅に車を停めて徒歩で向かう。(5分ぐらい)
実はここ10年ぶりの再訪なんだけど、当時は道の駅なんてなくて国道沿いのスーパーに停めて歩いた記憶がある。

あのときは確かる○ぶか何かに載ってたから来たってだけで、歴史とかもちっとも興味なかったんだよな。
まだ全国制覇に躍起になってた時期で、旅に出ることそのものが目的になってた頃。若かった。

話変えますが、なんか竹原ってたまゆらの聖地なんだってね。(さっき知った)

この日の丸写真館はアニメにも登場するそうで、昭和7年頃に建てられた代物。この場所がちょうど保存地区の玄関口にあたる。

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そこは○○だった

さて、それでは保存地区内部へ。さすがに10年も経つとまったく憶えてない。今なら政治家の伝家の宝刀だって自信満々に抜ける。

 

「まったく記憶にございません」

 

むむ?塀の意匠がどう見ても遊里な件。いや、っていうかさ・・

目の前の建物がどう見ても・・

ほらやっぱり・・

実は不覚にもこのとき知らなかったんだけど、ここって昔遊郭だったそうで。(ホント何しに行ったんだろうか・・)

今ならもう一本伝家の宝刀を抜ける気がする。

 

「恥ずかしながら存じ上げませんでした」

 

一応言い訳しておくと、竹原に遊郭があったことはもちろん知ってたんだけど、今回は元々行く予定がなかったので何も調べてなかったわけであってですね(;´Д`)

ただまぁ、実際見て思ったのは、ここは町全体ではなく商家町の一部が遊里だったのではないかと。現に、一般的には竹原の遊郭はフェリーターミナル近くの「明神町」なるところにあったほうを指すようなので。

さて、じゃあそろそろメインストリートの町並みを見て行きましょうか。

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江戸時代の町並みを見る

さすがにメインストリートは無電柱化が行われており、石畳のすっきりクリーンな町並みである。ここに来てもまだ思い出せない…。

竹鶴酒造。朝ドラを見てた人はよく知っているだろうけど、ここはニッカウヰスキーの創業者、マッサンこと竹鶴政孝の生家。

その向かいには、ひときわ異彩を放つモダン建築が建っていた。
妙見邸と言うらしい。年代は不明だがおそらく大正期ではないかと思う。

松阪邸。
浜旦那と呼ばれた塩田経営者の豪邸だった建物で、うぐいす色の漆喰や菱格子の出窓が特徴的。

なお、200円出せば中を見学できる。

なお、年末年始はお休みの模様。(知ってた)

いけしゃあしゃあと季節感を出しまくる門松がにくい。

(2ページ目へ続く)

コメント

  1. maru より:

    小江戸も胡散臭いかも、、、
    ここは、その某アニメでしりました。
    なんか、なつかしいカメラが出てくるアニメでしたね。

    • mast-mo より:

      あー、小江戸も胡散臭いですね・・
      某アニメはカメラの話なんですか。(ストーリーをまったく知らない)

  2. 定マニア より:

    次回、行く機会がありましたら。羽織り袴に下駄、ボサボサ頭に帽子をかぶって散策してみて下さい。もちろん、ボロっちいトランクも持参。「事件ですか?」と声をかけられます。潜りの産婆さんがいた薬局を案内されるかも。

    • mast-mo より:

      その格好ですとかなり目立ちますね。普通にロケか撮影と間違えられそうな気がします^^;

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