雪と生きるまち、白山ろく白峰地区を歩く

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霊峰、白山。
石川県と岐阜県にまたがる、百名山のひとつ、さらには日本三名山にも数えられる名峰である。

石川県では白山の麓の地域を「白山ろく」と呼ぶが、ここに白峰という重伝建になっている集落がある。

旅の最終日。前日の雨が嘘のように朝から青空が広がっていた。
この日は金沢から約300kmの道のりを走って帰らなければいけない、我ながらなかなかヘヴィーな行程を組んだ。

道中、最初に立ち寄ったのが白山市にあるこの白峰地区である。

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白山白峰地区

白山の西側にある白峰は標高約500m。冬の積雪が2mを超えることが珍しくない、屈指の豪雪地帯である。
もともとは白峰村であったが、平成の大合併で白山市になった。

非常に山深い地域で、外部との交流があまりなかったことから白峰弁(ジゲ弁)という独特の方言が発達しているそうだ。

また、言葉だけでなく生活様式、建築物についても独自性が高い。

行勧寺庫裏 唯一の木羽葺き屋根

豪雪地帯である白峰は稲作に適さず、江戸時代からは養蚕が主要産業として発達。
白川郷なんかもそうだけど、耕作に向かない土地(おもに豪雪地帯)は養蚕が主要産業になるケースが多い気がする。

建物の特徴の中で最もユニークなのが、この屋根にかかる大梯子。
これはもちろん雪下ろしのためのもの。また、二階が養蚕のための空間になっていて出入り口が設けられているので、そこからものを入れるためという目的もあるらしい。

こちらは鶴来信用金庫の白峰支店。
景観に配慮した外観になっている。

いくら5月と言えさすがに肌寒さを感じるだろうと思っていたが、集落はもうすっかり春だった。
むしろ歩いてると汗ばんでくるくらいの陽気という、これ以上ない散策日和。

白峰の集落は非常にコンパクトにまとまっていて、町並みを眺めるだけなら30分もあればできてしまうほど歩きやすい。
この、山村でありながら建物が密集してひとつのまちのようになっているのが白峰地区の最たる特徴だと、パンフレットには書いてある。

なるほど。

重伝建に選定されたのは2012年と比較的歴史が浅い。
種別は「山村・養蚕集落」。これを見ても、いかに養蚕が盛んだったということがよくわかる。

さすがにどこを見渡しても切妻屋根で、平屋根の家屋は皆無。

蔵が数棟集まっている「蔵町」と呼ばれるエリア。
白峰は土蔵があまり地域なので、ここだけちょっと珍しい場所になっている。

(2ページ目へ続く)

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