昨年末、5年ぶりに高松を訪れた。
目的はふたつあった。そのうちのひとつが、『パラダイス通り』の現状確認である。
さすがに5年も経つと、当時の旅を思い出して懐かしい気分に浸ることができる。
そろそろ情報をアップデートしようと思える程度の時間が過ぎたことにもちょっと感じ入るものがあった。
近くのホテルに投宿し、翌朝、散歩がてら片原町まで歩いて来た。
当時はなかったと思われる駐輪場ができていた以外は、駅前も特に変化は見られなかった。
すぐさま脇道に入り、目的地へと向かう。
道順や位置関係はなんとなく憶えていても、細かいところはさすがに結構忘れている。
やっぱり時が止まっていた
5年ぶりに足を踏み入れたパラダイス通りは、当時の覚束ない記憶と比べても変化がないことは容易に理解できた。
当時から再開発の話はあったが、こうして1軒も建物が失くなっていない現実を見てほっとした。
実は前夜、春日さんが営業してたら入ろうか・・とちょっとだけ様子を見に来たものの、あまりに入りづらい雰囲気に圧倒されてそれ以上足が進まなかった(笑)
ゆっくり話を聞けるほど時間的に余裕もなかったので、またいつかトライしたい。
反対側から。まだしばらくは大丈夫そうだけど、春日さんには入ってみたいので2~3年以内にはまた高松に来ようかと思う。
※春日さんは2023年初頭に女将さんが逝去して閉店したという噂を聞きました
そのまま付近も散策。
当時も目についたこの建物はまだあった。
唯一変化がわかったのがこのラーメン屋の脇道に入ったところ。
この路地には、もうずっと前から廃墟になって中が見えているスナックがある。
それがこれ。朝イチで見るにはなかなかキツイ光景である。
その先を右手に折れたところ。左手の部分がごっそりやられていた。
進捗は芳しくないが、やはり再開発は確実に進行しているようだ。
パラダイス通りの一本西側の路地も見て行こう。
ここはなぜか前回まったく歩いていなかった。
行ってみたら、ほぼ更地だった。
聞くところによれば、下手したら10年以上この状態とのことで、前回は何もなくて撮らなかっただけだったのかもしれない。
こっちの路地にも似たような感じの小料理屋があったのかな・・と想像する。
昭和40年代ぐらいにタイムスリップしてここを歩いてみたい。
いや、違うな。どうせ行くなら赤線時代がいい。
パラダイス通りはSNSでもやたらめったら上がってくるので、正直ブログ書いてる人がわざわざ現状確認する必要はない気もするけど、まぁ懐かしかったのでよしとしよう。
来てよかった。
駅前から続く路地にあったホーロー看板と提灯の飲み屋は、まるでハイターで漂白されたかのように真っ白になっていた。
カラフルな円窓も見ての通り無味乾燥。
グラッチェと言う名の洋食居酒屋さんになってました・・というオチ。
これは残念。
※グラッチェさんは閉店した模様
以上、5年ぶりに訪れた片原町の様子をお伝えしました。
現場からは以上です。
[訪問日:2019年12月29日]
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