200年の歩み…浪速の台所「黒門市場」はこんなところ

大阪府
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大阪は日本橋にある「黒門市場」。名前だけはよく聞くけどどんなところなんだろう…ってずっと気になってたので行ってきた、っていうのが今日の話。
※行ったのはコロナ前です

最寄りは堺筋線、千日前線、ないしは近鉄の日本橋駅。
と言ってもなんばからも全然歩けるレベル。筆者はなんばから歩いて行った。

割と知らない人が多そうなのでさらっと触れておくと、東京で日本橋と言えば「にほんばし」だけど、大阪のそれは「にっぽんばし」。

お間違えのないよう!

で、この黒門市場。「浪速の台所」「大阪の台所」と呼ばれる、大阪を代表するアーケード商店街。

京の台所「錦市場」、神戸の台所「東山商店街」に続き、ようやく京阪神の台所シリーズがコンプリート!

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ここはとにかく活気がすごい

百聞は一見、行けばわかる世界なのであまり言及のしようがないんだけど、ここはとにかく活気がすごい。
行ったのは年の瀬の日曜の朝イチ、開店間際だったけどそれでもすでに結構な人がいた。

それもそのはず、一説によれば90~95%とも言われるほどのその数の多さ。

なんだかわかります?

実はこれ、客に占める訪日外国人の割合。京都の錦市場もすごかったけど、インバウンド需要に支えられた、と言うか依存しまくってるのがここ黒門市場。

そのため、店先でもやたら英語が目につく。
観光立国を掲げた2014年頃から海外メディアで取り上げられることが増えて行ったそうで、徐々に外国人客が増えていったそうな。

ただ、コロナ禍でインバウンドがストップしてしまった影響で黒門市場も苦境に立たされてる、、って話を結構前にテレビで見た。今はわからないけどそんなに好転もしてないんじゃないかなぁ…。

ここは食べ歩きができることが売りの一つで、肉や魚介類が多い。
市場の店舗は約150、そのうち鮮魚が約3割。青果や肉屋を合わせると半数近くが生鮮店。
特に魚屋の多さが突出しているのがよくわかる。

こんな風に調理したものをそのまま店先で食べれるところもそこそこあって、確かにこれは外国人にはウケそうだなと思った。

ただね、黒門市場でググるとね・・

黒門市場 高い

黒門市場 ぼった

とか残念ワードが並んでることからもわかるんだけど、色んなものがなかなかにお高い。
完全に(訪日)観光客向けの価格設定。。

まぁでも、雰囲気を肌で味わうことに意味があるような場所だと思うので是非行ってみてくださいな。アーケードは新しくて全然味わい深くないけど。

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黒門市場の歴史

割とキレイめなアーケードで、新しいのかな、とか思ったならそれはちょっと待ってほしい。

この黒門市場、歴史だけは折り紙付きでなんと発祥は江戸時代で1822(文政5)年頃と言われている。

つまり・・来年でちょうど200年!!

江戸時代、すぐ近くに圓明寺(えんみょうじ)と言うお寺があり、山門の前で商人が市を始めたのがここの起源と言われている。
当時は「圓明寺市場」と呼ばれていたが、明治45年に発生したミナミの大火で圓明寺が焼失してしまい、その後、大正中期頃から「黒門市場」と呼ばれるようになったとのこと。

なぜ黒門かと言えば、この圓明寺の山門が黒かったから。

活況を呈していた黒門市場は、昭和20年の大阪大空襲で焼失。
焼けたものの、バラックが立ち並びいち早く復興を遂げ、3年後の昭和23年には組合も再発足。

以降、順調に発展していった。

よくよく観察すると、ときどきこんな感じで戦後感がにじみ出てるお店に出会う。この看板、相当古そうだな…。

なお、戦後当時はアーケードもテント式だったのが、昭和30年代後半頃から徐々に鉄骨にシフトしていったそうな。

近年にはアーケードの改修も行ってるそうで、あぁ、新しい理由はそれか。

そしてこちらが黒門市場名物、巨大な赤提灯!

雷門と完全に一致

 

この黒門市場、南北に全長約580mと商店街としてはかなり長い。
その他、東西に二本の通りが交差しておりちょうどカタカナの「キ」の形をしている。

これが北側の、駅から最も近い入口。

東西の通りはこんな感じ。生鮮店があまりないので人もまばら。
メインと雰囲気が全然違う。

食べ歩きに来たわけじゃないけど、古そうな喫茶店がモーニングやってたので朝ご飯でも…と一瞬思ったけどなんか気が乗らなかったのでやめた。

大体見たしそろそろ帰るか…。

魅力的な市場ではあったけど、もし近くに住んでたとしても普段の買い物では行かないだろうな、、きっと。だって高いもん。

今日のまとめ:黒門市場は観光客向けの商店街でした

おしまい。

[訪問日:2019年12月15日]


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