美濃市・うだつの上がる町並みはうだつの上がらない男でも楽しめる所でした

岐阜県
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美濃和紙で有名な岐阜県美濃市に古い町並みがある。その名も「うだつの上がる町並み」。
憎たらしいほどよく晴れた3月某日、レトロな風景を訪ねて当地へと赴いた。

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生まれて初めて太多線に乗り、美濃太田からこちらも初めての長良川鉄道に乗り込む。えんじ色のかわいい車両に自然と気分も盛り上がってくる。

やはりいつだって鉄道は旅の花形役者であると思う。

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春限定のお得な切符を買おうとしたら完売と言われ、常設の「一日郡上八幡クーポン」を購入。沿線の定番観光地とタイアップしたこの手の切符は三セクのお家芸なので、地方でローカル線に乗るときは事前リサーチするとちょっとだけ幸せになれるかも。

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美濃太田からジャスト30分。程よく田園風景を満喫した頃に美濃市に到着。

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うだつの上がる町並みまでは、徒歩約10分。街区が「目」を90度回転させたような形をしており、通称「目の字通り」とも呼ばれている。

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途中、登録有形文化財になっている旧名鉄の美濃駅を通る。せっかくだからちょっと見てみることに。

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廃線になった名鉄美濃町線の終着駅で、1999年の廃駅後も駅舎が保存され今も残っている。どうでもいいけど「廃線」とか「廃道」って聞くと無性にロマンを感じるよね。けど廃墟はあんまり興味がないです。

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うだつの上がらない男、うだつの上がる町並みへ

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いよいよこのあたりだろうというノスタルジックな町並みになってきた。

うだつの上がらない男はなぜか現地にたどり着けないなんていう怖い都市伝説みたいな話もありませんでした。楽勝じゃん。

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まず紹介したいのが「うだつツートップ」の片割れ、小坂家住宅。安永初期に建てられた造り酒屋で、つまるところ築250年近い長寿物件。
屋根の両サイドにはちゃんとうだつが上がっております。

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うだつとは何ぞやという話は以前書いたことがあるのでそちらに譲るとして、ここの成り立ちについて少し。

江戸時代、美濃は美濃和紙と長良川の水運で栄え豪商たちが軒を連ねる城下町だった。その当時の町並みが今も残っているのがここ「うだつの上がる町並み」。1999年に伝建地区(重要伝統的建造物群保存地区)に選定されている。

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まぁ、若干例えがおかしいけど江戸時代の高級住宅街と思えばいいと思う。
今で言うところの田園調布や白金みたいなもので、これみよがしな豪邸が並ぶ光景だと思えばちょっとだけ劣等感を感じることができよう。

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うだつだって元々は防火壁だったのに、どこで間違ったのかいつの間にか富と権力の象徴になってるわけですからね。

うだつ「そんなひがみ根性丸出しだからいつまでたってもうだつが上がらないんだろ」

黙れこのうだつ風情が!

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うだつに馬鹿にされるとさすがに生きる自信すら失いそうになるけど、でもやはりうだつは「伝統的建造物の雄」とも言える紛れもない勝ち組なのだと思う。悔しいけど。

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平城京や平安京で採り入れられた四神相応がここ美濃の城下町でも採り入れられたようで、「四神・うだつ招き猫」なる木彫りの像が置いてあった。探してないけどたぶん全部で4体いるはず。

どうでもいいけど、筆者の世代で「四神」と言えばみんな思い出すのはもっぱら幽遊白書の四聖獣ではないかと思う。

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「目の字通り」は一周1kmととてもコンパクトな町並みになっている。やはりじっくり見るならこれぐらいがちょうどいい。

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南側の長い通りを「二番町通り」と言う。端まで来たので、北側の「一番町通り」へと向かうことにする。

(2ページ目へ続く)

コメント

  1. maru より:

    いいところなんですね、、、
    そういえば、警察官も不審者には
    明るい声で「こんにちは」と声がけしますよね、、、(おいおい)
    おお昔は{おいこら」でしたが。

    • machii.narufumi より:

      いやー、実際不審者だったはずだったんですよ。花粉対策でマスクマンでしたからw
      ↑最後のオチに書こうとしてやめたんです…
      でも、不審者にも優しいってある意味最強ですよね?

  2. レオ より:

    訪問日見たらちょっとビックリ。
    自分はこの翌日に美濃市行ってました。
    翌日も天気はめちゃめちゃ快晴でした~

    そして自分も旧美濃駅で撮影。

    自分が行った日は街中でコスプレ集団がイベント
    してて集団で撮影会してて邪魔でした~w

    • machii.narufumi より:

      お~ニアミスですねw

      ん?そう言えば僕も目の字通りでコスプレしてる集団見かけたような気が・・うろ覚えですがたぶん間違いないです。
      彼らにとっては聖地なんですかね。よくわかりませんが。

      • レオ より:

        最近、歴女ブームもあってなんかアニメのキャラや
        戦国武将のコスプレした女性が凄く多いんです。
        美濃で遭遇してから今年は四回も遭遇してます。

        古民家や豪商の邸宅の中でコスプレして和の
        空間を楽しんでるようです。

        美濃の時は大きなコスプレイベントだったようで
        100人?近く集まってたそうです。

        あ、レトロな町並みといえばこちらも三重県の
        伊勢奥津も良かったですよ~

        • machii.narufumi より:

          へ~そうなんですか。戦国武将は一度も会ったことないですね(笑)
          というか、できればコスプレ集団には遭遇したくないです…撮り歩きできなくなるんで。。

          伊勢奥津。電車が通ってるのが不思議なぐらい田舎ですなここ。あ、街道筋だったんですね。いつか機会があれば寄ってみます!

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