和歌山の中部に御坊(ごぼう)という市がある。
営業キロ2.7km、日本一短いローカル線の異名を取った紀州鉄道が走る街、というのはもちろん知っていた。だが、この御坊に遊郭があったというのはさすがに寝耳に水な話だった。
御坊の遊郭はふたつあった
しかも、北新地、南新地と二ヶ所あったというからなおさら驚いた。
というわけでまずは南新地から。地図を見ても、そして現地に立ってもまったくピンと来なかった。そこはただの住宅街でしかなかったからだ。
だが、どうやらただの住宅街ではなかったということを教えてくれる者がいた。まさかこんなところにこんなものが。
これがメインストリート。まったくもって匂いは感じられない。
“無味無臭”である。
しかしながら、建物と塀には遊里の特徴がありありと残っていた。これなら納得が行く。
そもそも、なぜ御坊に遊郭が、しかも二ヶ所もあったのか。
御坊という市は、約400年前に建立された日高御坊(本願寺日高別院)の寺内町として発展してきた歴史がありこれが名前の由来にもなっている。
寺内町に遊郭と言われてもやっぱりピンとこない。精進落としとかそんなんなんですかね。
そんなわけで、今回は書く内容がほとんどない(苦笑)
由来もわからなければ資料もまったく見つからないし、何を書けばよいのやら・・
というわけで、写真から雰囲気だけでも掴んでいただければと…。
上の建物のお隣にあるこちらは「芝家」さん。場所は一本北側の細い路地。
その裏門。
足元を見ると埋め込まれた石が艶っぽい。
南新地はここまで。100mぐらいしかないので、気合いを入れようが入れまいが割とサクっと終わる。
次は北新地へ。
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