THE にっぽんの原風景!京都・美山の「かやぶきの里」を見に行こう

京都府
この記事は約4分で読めます。

京都市街地から北へ60km。
南丹市(旧美山町)の山間部に割と本気で茅葺き屋根の家屋が残る集落があると聞いて、それはもう完全に当ブログの守備範囲ではないか、と訳のわからない使命感に駆られて見に行ってきた。

なお、一年前のことである(苦笑)

関西に来て間もない頃、バイク乗りの同僚におすすめのツーリングコースを訊いたら教えてくれたのがこの美山だった。

なるほど、確かになかなかの快走路。新緑の季節ということもあり、現地に着くまでにかなりのライダーとすれ違った。何度ピースサイン(※)を送ったことか。

※バイク乗りの挨拶。ピースサイン、手を挙げる、手を振るなど色々ある。筆者はテンションが上がるので好きだが、「めんどくさい」「うざい」と思っているライダーも一定数いるので自分からはたまにしかしない。ずっと「ライダーズサイン」だと思っていたが、いつの間にか「ヤエー」が定着していた。なお、筆者はこの呼び方は好きではない。

そんなわけで、家から100km近く走って現地に到着。

スポンサーリンク

美山かやぶきの里

山の中に、不意打ちのようにいきなり茅葺きの集落が現れる光景はどこか神秘的でさえあった。
青空だったらもうちょっと写真映えしたであろうことが悔しい。

平成5(1993)年に「山村集落」で重要伝統的建造物群保存地区に選定された美山町。
50戸ほどの集落だが、そのうち38戸が茅葺き屋根。それゆえ、残存率は日本一とも言われている。

丸型ポストの赤と山の緑が放つ圧倒的なコントラスト。
嗚呼・・疲弊した心が洗われる(´;ω;`)

集落の中を通るのは、旧鯖街道のひとつ。かつては人の往来で賑わったが、鉄道の敷設で街道がその役割を終えたあとも圧倒的な山深さが近代化を阻み、都市部とは違う時間軸で時が流れ、結果として茅葺き屋根の集落が手つかずで残る結果となった。

雪深い美山もすっかり春になり、集落内にはアヤメやヒメジョオンが咲き乱れていた。

スポンサーリンク

集落内を散策

これが旧鯖街道。
のどかすぎる。パンフレットのキャッチコピーにも使われてるけど、まさに「日本の原風景」。

茅葺き屋根は、環境にもよるが20~30年で葺き替えをする必要がある。その手間や費用から、トタンで覆ってしまっている“似非茅葺き屋根”も多い。

だから、これだけ本物が残っている美山はすごいというわけ。

茅葺き屋根の民宿

手作業の茅葺きには当然職人さんがいるんだけど、美山では一時期絶えそうになったものの若い職人さんが出てきて、その後数も増えて今では法人化もされているんだとか。

いい話ですね。

美山民俗資料館

最古のものが寛政8年(1796)築と、200年を有に超えている。
それを含む18戸が江戸時代に建てられた家屋で、通称「北山型」と呼ぶらしい。

古い電柱と陶器のがいしが残っていた。

集落はそんなに広くなく、ゆっくり散策しても1時間もかからないぐらい。
カフェや食事処の他、民宿も2軒あるので泊まりで来ることもできる。

楽しみにしてた米パンは既に売り切れだった。

美山はいつ来ても趣きがあってよいと思うけど、冬に「雪灯廊」というライトアップイベントがあるので筆者的には冬を推したい。

ただ、その時期は早目に予約しないと泊まるのは難しいだろうし、車の場合はスタッドレスタイヤが必須になるので若干ハードルが高いかな、とも思う。

電車の場合は、山陰線の日吉駅から路線バスが出てる他、時期限定、完全予約制だけど園部駅や京阪の樟葉駅からもバスが出てる模様。
詳しくは各種観光サイトをご覧ください。

スポンサーリンク

カフェ彩花

せっかく来たので何か食べてから帰ろう。
と、こちらの「カフェ彩花」さんに。

何ともアットホームな空間。

お団子セット520円

きび・お米・よもぎの三色団子、珈琲ゼリーon美山牛乳入りソフト、黒豆茶と嬉しいご当地づくし。
木のお盆が手作り感満載でまたいい。

日本の原風景、「美山かやぶきの里」。いいところだった。

日々のストレスや都会の喧騒に疲れたときに心に癒やしと潤いを与えてくれるような、雑にまとめるとそんな感じのところだった。

色々迷ったあげく、みやげ屋で米焼酎を買ってから帰路についた。
今度は「雪灯廊」の時期に写真撮りに来たい。

またいつか。

[訪問日:2017年5月21日]



コメント

タイトルとURLをコピーしました