江戸時代からの城下町が残る『播磨の小京都』、兵庫県たつの市。
実はもうひとつ、「産業都市」としての顔がある。
特産はうすくち醤油とそうめん。恥ずかしいことに現地で初めて知ったのだが、あの「揖保乃糸」はここ、たつの市の特産品。
それからもうひとつ、醤油の話をしよう。
“うすくち醤油発祥の地”と呼ばれるほど製造が盛んな龍野の醤油。なんとその起源は室町時代に遡るという。
うすくち龍野醤油資料館
その、龍野の醤油について勉強できるのが「うすくち龍野醤油資料館」。なんと入館料は驚がくの10円。
500円玉出したらめっちゃ苦笑いされて、「いやーこんな安いと思わなかったんでw」
っていうかもう、お金取らなくていいんじゃないの・・
醤油づくりの工程や歴史が学べるので、ここは是非入ってみてほしい。
醤油って色々な種類があるんですね。
龍野の醤油は以前書いた、「醸造町」の名で重伝建になっている和歌山の湯浅に匹敵するぐらいの歴史がある。
それを知ったとき、ただもうすごいなーという感想しかなかった。
恐るべし・・たつの。
売店ものぞいてみたけど、一人暮らしだと醤油は全然減らないので買うのはやめておいた。
最近とんと自炊しなくなったからなぁ・・昔は弁当も毎日作ってたぐらいなのに。
ふたたび城下町ウォーク
歴史ある城下町にはやはり遊郭がつきもので、ここ龍野にも遊里が存在した。
その名残が「立町」界隈に少しだけ見られる。
まず右側のカフェー建築っぽい建物。
ここは、昭和33年から最後の龍野芸者と言われた故・岡本みつ子さんが営業していたスタンドBAR「ふるさと」の建物。
今はNPO法人が「コミュニティBARふるさと」として復活させ、この街を訪れる人との交流の場として第二の人生を歩んでいる。
今も残る「料理屋」の鑑札。
その近くに、遊里だった頃の建物がもう一軒残っていた。
右側、特徴にはやや乏しいが腰壁に艶っぽさを感じさせるこの建物。
こちらは元カフエー。二十才未満の方うんぬんのくだりも残っていたので間違いないかと。
龍野の遊郭は移転して散在させられた歴史があるそうで、ここ以外にも名残はのこっているとの情報を得ていたはものの、この日は見つけることができなかった。
あてどなく散策は続く。
こちらは元料亭。
玄関に屋号と鑑札も残っていた。
先ほどの元カフエーの脇道を進んだ先。
こちらは割烹料理屋さん。
こうして歩いてみて思ったけど、龍野城下町は結構広い。
しっかり歩くとかなりの距離になるので、足腰に不安のある方はあまり無理しないでくださいね。
こちらの「相生橋」は男はつらいよのロケ地になったところ。
ここから川沿いに歩き、龍野城、龍野公園方面へ向かう。
(3ページ目へ続く)
コメント
これはすごいですねー。
この規模でこれだけの建物が残っていることに驚きです。
しかも江戸、明治に建てられたものばかりではなく、昭和初期の建物が混じっているのが良い。
住民の皆さんは大変な事もあるとは思うけど、ぜひ残していって欲しいですね。
えぇ・・ここはホントすごかったです!(3ページもの長編になったのがその証拠です)
最近、古い町並みでも高齢化問題や空き家問題がよく聞かれますので、本当に、大変だとは思いますが頑張って残していってほしいですよね。