雲州平田・木綿街道を歩く ~ノスタルジアの向こうへ~

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出雲市にある雲州平田。
木綿街道散策記。後編始まるよ。

L字を折れ、西へ。

Cafeことん

ところでこの木綿街道、すぐ裏手に川が流れている。
「平田船川」という運河で、東へ行くとやがて宍道湖に注ぐ。

木綿の集散地として多くの船が行き来し、人とものが集まる市場町として栄えたという、そんな顔も持っている。
老舗商店や商家が多いのも、その理由を知れば合点がゆく。

明治10年創業、酒持田本店

斜向いには持田醤油店

なぜか平田には酒屋と醤油屋が多かった。

おそらく、かつて船着き場として使われていたのだろう。

多くの帆船が行き交った頃の情景を思い浮かべるなんてことは今では不可能に近い。

創業1715年、なんと300年前という生姜糖の老舗。
建物は明治9年の大火で焼失後に再建したもので、築140年だそうな。

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出しの小路

出しの小路

こんな小路を見つけるとワクワクしてつい入って行きたくなってしまう。

重量級の妻入り商家が立ち並ぶ圧巻の光景。

タバコ屋のタイルにも味がある。

珍しい平入りの建物もあった。
平入りでもなまこ壁は変わらないのね。

宇美神社

色々すごい神様が合祀されているらしいが、いったんそれは置いといて・・

パンフレットによると、ここもまた縁結びスポットと紹介されている。

縁結びついでに与太話

出雲大社のような良縁成就の神様と言うのは何も異性に限った話ではなくて、老若男女、これまで出会った人、これから出会う人、すべてにおける「縁」のことだと個人的には解釈している。

なので、筆者は縁結び系の神社に行ったときはいつもそう言った趣旨で祈願するようにしている。

だって、いい人間関係を築きたいじゃない。

にんげんだもの

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エピローグ

かつて帆船が行き来した運河には、一葉の小舟さえ浮かんでいなかった。
夏の陽射しに照らされた川面に、時折そよぐ風がさざなみを立てるのみであった。

遠い昔

木綿で栄えた小さな街道を歩いているうちに、不思議と良い旅になるような気がしてきた。

過去から未来へ

繋いできた町並みと暮らしは、これからも変わらずここにあり続けるに違いない。

「終わりのないノスタルジア、山陰」

それは出雲市の平田というところに確かに存在した。

[訪問日:2017年8月12日]


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