四季があり、多様な風土と地域性を持つ日本においてもおそらく他に類を見ないガラパゴス集落、伊根の舟屋群。
江戸時代からの町並みが残る伊根には、1754年創業の超老舗の酒蔵がある。
それがこちらの向井酒造さん。赤米(古代米)を仕込んだ『伊根満開』という酒が人気商品。
そう言えば、このときは珍しく酒を買ってない。多分ストックがあったんだろうと思う。
伊根の集落を一望
向井酒造さんの先にある八坂神社の境内から、伊根湾と集落が一望できる。
ここは絶対に行っておくべし。
ここへ行けば、前が海、すぐ後ろが山、の意味が理解できるのではないかと。
ところで、ここに舟屋が多いのは波が穏やか、干満差が少ない、海が急に深くなっている、という伊根特有の自然条件にフィットしたから、という理由が大きい。
もうひとつは、元々この地方では「とのぶと」と呼ばれる軽舟で漁業を営んでいたため、出漁のためにサクッと舟の出し入れができる舟屋が水際ギリギリのところに建てられた、という文化的背景。
これらにより、独自性豊かな町並みが形成されたのだ。
ドアの向こうは海。
これまで日本中あちこち行ったけど、こんな珍しい光景には確かに出会ったことがない。
明治~昭和初期頃には舟屋が二階建てになり、二階は若夫婦や老夫婦などの居室、いわゆる建物を切り離した二世帯住宅になっていったそうだ。
建物の話を少しすると、舟屋は切妻造りの二階建て、山側にある主屋は平入り、蔵は切妻造りというのが一般的。
たぶん、限られた土地になるべく多くの舟屋を建てるためにこうなったのだろうと思う。
主屋にしても、後ろが山だから横に長い平入りを採用したのだろう。
そのあたりを気にしながら歩くと、散策もちょっと有意義になるのでは。
シュワッチ!
いや、あんなんが飛び出してきたら別の意味で怖いわ!
事故不可避だろ・・
こんなところでガラパゴス集落、伊根の舟屋群の散策を締めたいと思う。
散策を終えたところで、道の駅のレストランでランチタイム。
海鮮丼が美味しゅうございました。ごちそうさま。
翌日も行きたいところがあったので、この日は豊岡にある「気比の浜キャンプ場」でキャンプ。
ここ、ハイシーズンを外せばなんと無料なんですよ。
しかも、城崎温泉まで車で5分ぐらいなので風呂にも困らない。
筆者イチオシのキャンプ場です。
丹後半島方面へ遊びに行く際は是非に!
※2020年から完全有料化されたようです。昨今のキャンプブームでゴミの放置など色々問題になったのが原因かなと思います。残念ですね。
[訪問日:2017年9月9日]
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