だから 奈良、行こう。木辻遊郭の転業旅館『静観荘』に泊まってきた

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奈良・三大遊郭のひとつ『木辻遊郭』。

日本最古レベルのその「廓」にずっと残したままだった宿題を、昨年末、ようやく片付けることができた。

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4年越しの恋

あれは忘れもしない、2014年夏。

予約失敗 ⇒ 予約失敗 ⇒ 台風直撃という、悪夢のような3連敗を喫して涙を飲んだ『静観荘』に、4年の時を経て再び挑戦を試みた。

結論から言うと、土日の予約がまったく取れず半年後にやっと泊まることができた。

半年先とか一体どこの三ツ星レストランですか (´・ω・`)

念願の静観荘へ

ロビー

この日は、一昨年、一緒に『麻吉旅館』に行った大津氏を含め三人での訪問。
大和郡山で東岡の最期を見届けてから奈良へ向かった。

応接室

夕方頃一度チェックインし、夕食は元林院の元芸妓置屋を改装したダイニング、『まんぎょく』へ行った。
これでもかと言うぐらい、奈良の色街を満喫した一日だった。

夕飯をたらふく食べ、さらにスーパーで酒やツマミを買い込んでから戻った。
軽く酒盛りをし、風呂に入ってから館内を散策した。

館内をみる

今回、一人じゃなかったことと折が悪かったことで、ご主人から色々ヒアリングすることは叶わなかった。
そのあたりはまた次回の宿題ということで。

客間は二階。
赤絨毯を敷いた細い廊下の両側に客室があり、各部屋の名前を象った意匠で壁をくり抜いてある。

うめ

ひさご(瓢箪)

ちどり

我々が泊まったのは一番奥の「おうぎ」の間。

二間続きのもったいないぐらい広々とした部屋だった。
もう泣きそうなぐらい寒い夜だったんだけど、年代物のガスストーブのおかげでぬくぬくと過ごすことができた。

欄間の意匠も地味に凝ってて良い。

やっぱり遊郭は夜がいい

本来がそうであったように、やはり遊郭たるものは夜にこそその真価を発揮する。
柔らかな灯りを吸い込んで鈍い光を放つ廊下と、漆黒の闇に包まれた庭園の競演。

疑いようのない「陰翳礼讃」の世界がそこにはあった。

昼間は仄暗かった廊下も、夜には各意匠の存在感がひときわ際立ち、ずいぶんと違う印象を受けた。

あまたの房事の舞台となった部屋を前に、なぜかこの日はずいぶん冷静だった。いや、単に酩酊してたからだと思うけどw

夜が明けて…

かつて清少納言はこんな名言を残した。

「冬はつとめて」

古都の朝は、凍てつくような寒さだった。冗談でも「いとをかし」とか言える状況ではなかった。

控え目に言ってもいとわろしである。

それでも、冬晴れの空が新しい一日の始まりを彩り、何かいいことが起こりそうな気分にさせてくれた。

さ、朝ごはんを頂いてこよう。

(2ページ目へ続く)

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