寺内町として伝建地区になっている奈良「今井町」。
ここから後半。
かつて、「大和の金は今井に七分」と言われるほど繁栄した今井町。
豪商が多かったことが示すとおり、どの町家も大きく豪奢な造りをしている。
町割りの特徴
町割りは大きく六つに分かれているが、碁盤の目のように整然としているわけではなく・・
富田林同様、道をいちいち屈折させて見通しを効かなくさせる工夫が施されている。
城塞都市として出発した寺内町の最たる名残と言えよう。
物理的にクルマが通れない幅の路地も多い。
ここに住んだら誰だって嫌でも運転うまくなるな・・傷のひとつやふたつと引き換えにw
順明寺。こちらもやはり浄土真宗本願寺派の寺院のひとつ。
吉村家住宅(旧上田家)。
主屋は文化2年(1805)の再建で、それ以外はもう50年ほど古いらしい。
大川珈琲屋。
暑かったので入ろうかどうしようか迷ったけど、常連客っぽい先客が盛り上がってたのでやめた。
虫籠窓の形がスタイリッシュでカッコいい。
左右で長さと格子の幅が異なっている・・これはちょっと珍しい。
煙出しがついた町家・・は数としてはそんなに多くなかった気がする。
上田家住宅(右側)。
この丁字の風情がたまらない。
ここもいい。
元金物問屋だった音村家住宅(左)。
音楽教室の案内が出てたけど、名前とマッチしすぎてて関係が気になる。
お隣さん。旧米谷家住宅。
18世紀中頃、元金物商の建物。
その先の路地を北へ折れ、まっすぐ行ったところに
山尾家住宅。
かの木戸孝允(桂小五郎)も泊まった大商家。
河合家住宅。
18世紀中頃に建てられた、酒造業を営んでいた商家。
とまぁ、主要な建物だけでも結構なボリュームになってしまった今井町は本当に見どころだらけの素晴らしい町並みだった。
イマイチ観光面ではお寺や古墳など地味なイメージが強い奈良において、その歴史もさることながら建物の数や町並みの規模が突出した今井町。
関西の方も、関西にお越しの方も、是非是非富田林とセットで歩いてみてはいかがだろう。
[訪問日:2018年6月16日]
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