飛騨高山の地味なほうの重伝建『下二之町大新町地区』

岐阜県
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飛騨高山のもうひとつの重伝建、下二之町大新町。
引き続きぶらぶらと見て行きましょう。

すごく地味だけど、一般公開されているこちらは宮地家住宅。
明治8年の大火後に建てられたもので、正面から母屋、中庭、土蔵と並んでいる。

飛騨古川編で紹介しそびれたんだけど、飛騨の町家で見られる軒下の「雲」マーク。実はこれは飛騨大工の紋章で、これを見れば誰が建てた家かわかるようになっているという代物。

格子の町家が多いのも高山の特徴。

歩くとわかるけど、高山の城下町は古い町家のオンパレード。
まるでまち全体がテーマパークにでもなっているかのような格式高い町並みとなっている。

「飛騨の小京都」と呼ばれる理由が行けばよくわかりますよ。

 

この下二之町大新町は南北約800m、東西約180mの細長いエリアに伝統的建造物が約200棟ある。

地名などが付けられた7つの「○○町並保存会」で構成され、各保存会が連携して町並み保存に取り組んでいる。

城下町時代、上町が「日枝神社」、下町が「桜山八幡宮」の氏子区域(信仰する人が住んでいるエリア)と明確に分かれており、ここ下町の桜山八幡宮では秋に「八幡祭」が執り行われる。

各地区で、祭りで使う屋台を所有しており、それはひときわ天井が高い屋台蔵が11箇所もあることからもよくわかる。

屋台の護持のために組織された「屋台組」が強い結束力を持ち、これが現在の町並み保存の原動力になっていると言う。

正面に見えるのが桜山八幡宮。

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下二之町

スタート地点に戻ってきたので、そのまま下二之町のほうへ。
人力車を見るとやっぱり“古都”って感じがするなぁ。

下二之町のほうは商家町だった名残が今もそのまま残っており、時計屋、菓子屋、餅屋、クリーニング、料理屋、喫茶店、郵便局など市民生活に必要な店があらかた揃っている。

なので市民は用事を済ませるために今でもここに来るそうで。
まちの機能が江戸時代から変わってないってある意味すごいな…。

これね、屋台蔵。
これもまた、飛騨の匠の技が隠されているそうで。

建築好きな人にはたまらないまちだろうね、高山って。

町家が多かった大新町と比べて、商家が多い下二之町は雰囲気も結構違う。

みそ屋さん。もちろん朴葉味噌も売ってるのでお土産におひとつどうぞ。

歩きがいのある高山の城下町は、もっと時間をかけてじっくり歩いてみたいと思わせてくれる魅力があった。
上町、下町以外にも古い建物がそこかしこにあるので、是非泊まりで腰を据えて散策してみてはいかがだろう。

[訪問日:2019年9月15日]


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