別府駅の南側にべっぷ駅市場なる激渋な高架下商店街があることを前回紹介したけど、実は駅の北側にも同じような商店街がある。
それが北高架商店街。
旧行合町遊郭、北部旅館街の目と鼻の先にある商店街なんだけど、なかなか一風変わった場所だったのでこの場を借りて少しだけ紹介したい。
※半分ぐらい思想的な内容になってしまったので後半は興味なければ読み飛ばしてくださいm(__)m
駅から来る場合は、西口からのほうが分かりやすいかな。
線路沿いをてくてく歩いて来ると、やがて五叉路にぶつかる。
そこに商店街の入口がある。
なんか・・壁に鳥が描かれとる(?)
レトロでディープな雰囲気なのに、どこかアーティスティックな空気が漂う不思議な異空間。
これはどうやら入居しているお店の一覧のようだ。お洒落。
アートな商店街
早速中へ入ってみると・・
!?
何か天井にめり込んでる!!
か、カワウソォ!!?
一体どういうことなのかまったく理解できないけど、なぜか天井からカワウソが生えておりました。。何という遊び心なのか。
外観だけ見たら薄暗い場末の高架下を期待しちゃうところなんだけど、全然違う・・このギャップは何ぞ。
実はこの北高架商店街、昔はただの鄙びた飲み屋街だったそう。
シャッター街となっていたところ、雑貨屋やカフェが入居して徐々に若者向けの場所に変化していき、そこにアートが融合してこの不思議な雰囲気が出来上がったんだとか。
で、今や別府でもちょっと注目されるスポットになっていると。
こちらのカフェは昔からあるそうですが、カフェがあれば人も集まりやすいですもんね。
駅近だけど、古くて雰囲気が微妙。だけど、入居するお店次第でここまでガラッと雰囲気が変わる。
そして、新しい人の流れと賑わいを創出する。
いわゆる商店街の活性化としては、間違いなく成功事例のひとつに挙げられるだろうと思う。
・・まぁ、これでシャッター街だったら実際夜はめちゃめちゃ不気味だよね(笑)
地域課題について思うこと
こちらもカフェ。
今、商店街の空洞化って結構どこも課題になってるけど、やっぱり若者が何か始めるのが一番手堅い気がする。
柔軟な発想もそうだけど、それによって若者が集まってくるので今まで来ることのなかった新しい人との関係が生まれたりするし、結果的に別の新しいことが興ったりする。
今後の地域の課題は、いかに若年層を呼び込めるか。
単身で何か始めるだけの熱量を持つ人ってそうそういないので、地域を盛り上げようとしている人が既にいて、その人を中心に何か活動をしているような場所だと入っていきやすいのかな、って思う。
最近、地域おこしや地方移住に興味を持つ人が増えてるのが個人的には嬉しくて、コロナ禍もあるししばらくこの流れは続くんじゃないかなと思っていて。
働く場所、住む場所への制約みたいなものが曖昧になって色んなことが柔軟にできるようになってくると、別に東京にいる必要ないじゃん!ってなるしそれで地方へ移動する人が実際に出てきてる。
確かに東京はコロナで一番大変なことになってるけど、それは住んでる人が悪いんじゃなくて、単に人が多すぎるんだと思う。一極集中な状況が問題であって、すべてはその弊害であると。
これはあくまで私見だけど、東京をはじめ都市部に偏ってる人やお金が地方に移動すれば日本は今より良くなるんじゃないかと思う。
実際は地縁とか血縁とか色々あって難しい人もいるだろうけど、たぶん少子高齢化や人口減少に抗うにはそういう視点でモノを考えないとダメなんじゃないかな、と。
地方は仕事がない、稼げない、娯楽がない、不便。
とか言われがちで確かに実際そうなんだけど、アイデア次第でやれることはたくさんあるだろうし、なければ作ればいいみたいな発想だってアリだと思うし、不便さを楽しむ、じゃないけど意外と地方で暮らすのって楽しいかもしれないな~、なんて考える人が増えたら素敵だよね。
なんて偉そうなことを言ってる私自身も、いつかは地方で、って思いをずっと持っていて、今はそれに向けた準備期間って感じかな。
最終的にはやはり“人”だと思うので、
人の縁ができる ⇒ 地域と縁ができる ⇒ 良い関係性ができる ⇒ その地域が好きになる ⇒ じゃあ移住しようか
みたいな流れが一番いいのかな、と!
なんか途中からビックリするぐらい本編と関係ない内容になっちゃったけどw、なんか急にこの話を書きたくなったので今回はご容赦くださいm(__)m
土地のことや地域の課題に関心を持つようになったのはあちこち旅して色々なところを見てきたからってのがやっぱり大きくて、仕事にできれば一番いいけど、そうじゃなくても地域振興に関わる何かをしたいなぁと。
やってみたいことは色々あるので、あれこれ楽しく悩んでみようと思います。
では。
[訪問日:2019年11月2日]
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