日本最大の湖、琵琶湖。
“マザーレイク”の異名を持つ、大阪や京都に安定的に水を届ける「近畿の水がめ」である。
今日はこの琵琶湖に浮かぶ有人島、「沖島」の話をしたい。
海なし県の離島
滋賀はご存知、日本海にも太平洋にも面していない「海なし県」である。
その代わりに、県の面積の6分の1を占める琵琶湖がその役割を果たしていると言える。
海水浴(湖水浴)、漁業、湖魚を利用した独自の食文化、風光明媚な景観は観光にも一役買っている。
そんな琵琶湖には、日本唯一である“湖上の有人離島”がある。ちょうど真ん中あたりに位置する「沖島」である。
沖島は、近江八幡の堀切港から連絡船が出る。
港にある駐車場は島民専用となり、観光客は手前に専用駐車場があるのでこちらを利用しよう。
師走らしい穏やかな日だった。
前方には沖島の島影がはっきりと見える。なんせ船で10分という近さである。
桟橋には、島での約束事が書かれていた。
どれも大事だが、特に気をつけたいのは漁師さんたちは日中寝ているので路地を歩く際は静かにすること、そして猫に餌をあげないこと、この2点だろうか。
そう、沖島は“猫島”と言われたりするほど猫が多いことで知られる島なのだ。
野良猫の繁殖は往々にして地域の問題ごとのひとつなので、まぁこれは全国共通の話ではあるがカワイイからと無闇に餌を与えるのはやめよう。
早速堀切港でも自由気ままに振る舞うキジトラと出会った。
沖島への船は1日12便。日曜は朝イチの7時台が運休となり10便となる。
おおむね1~2時間ごとに1本出る。
この日は、12:15の便を選んだ。
船内にもっと大事な注意ごとが書かれていた。
内容を咀嚼するに、過去に島の子供の写真を勝手に撮ってSNSに投稿した阿呆がいたのだろう。
以前当ブログでも書いたことがあったと思うけど、本人の同意を得ずに撮った、顔で人物が判別できる写真をネットに上げるのは肖像権の侵害になり得るのでまち歩きやカフェめぐりをするような方は気をつけてくださいね。
SNSでは本当によー見かけますこれ。トラブルに発展する可能性もゼロではないですから。
あ、ちなみに観光地とか、群衆の写真であれば基本は問題ないです。
10分の船旅の末、沖島に上陸。
琵琶湖がでかいせいもあるだろうけど、感覚的には普通に瀬戸内あたりの離島に来たような感じだった。
実際は湖なのにね。
上陸、即島猫がお出迎え。
ちょっとホスピタリティに欠ける奴だったけど、いい感じの写真が撮れたので満足。
いやー、コイツモデルの才能あるわ。
港にある漁業会館。
ここでは島のお母さんたちが作る弁当やお土産を買うことができる。
んじゃ、早速島内の散策にくり出すとしますか!
沖島を歩く
琵琶湖最大の島「沖島」は、周囲約7km。
250人ほどの人が暮らしており、大多数が漁業従事者である。
集落は港がある島の南西側にあって、家々が密集する王道の漁村風景が手つかずのまま残っている。
観光スポットとしては資料館や神社があったりして、食事するつもりでも1日あれば余すことなく島を堪能できると思う。
この日は、観光マップが手に入らなかったことと、はなから路地歩きが目的だったので集落を歩いたのみ。
本当は食事する気まんまんだったんだけど、休憩する場所すら見つからずで結果的に珈琲1杯飲むこともできなかった。
ちなみに食事は人数に要件があるのと予約が必要。(離島ではよくある話)
カフェも1軒あるんだけど、運悪く閉まっていた。。で、結局歩く以外何もできなかった、と。
そう言えば、泊まれるところも2軒ぐらいあるようなので興味ある方は泊まりで訪問してみるのもよいかも。
食事ができる「汀の精(みずのせい)」。
ここは土日オープンで平日は予約制。
↑有給取って月曜に来たのが完全に裏目に出たw
島の真ん中付近にある沖島小学校。
沖島は高齢化が進んでおり子供がほとんどいないので、市内全域から通学可能な特例がここにはあるそうで。
で、島での生活や少人数での恵まれた教育環境を求めてここに通わせる親御さんもいらっしゃって、なんとか学校を存続できているそう。
次頁、いよいよ集落内へ!
(2ページ目へ続く)
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