坂出のアーケードと路地裏が予想外にハイレベルで驚いた話

香川県
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本町商店街と直交し、北へ伸びるこちらのアーケードは真っ直ぐ港へと向かっている。
おそらく、昔は港から駅までずっとアーケードが続いていたのではないかと推測した。

と思ったので調べてみると、港までは行ってなかったものの県道の交差点まで「サンロード港町」なるアーケードが伸びてたようだ。

昔はよほど賑わってたんだろうなぁ。

これな。
ちょっと不自然でしょ。

ストリートビューで2012年まで遡ると、今は亡きアーケードの先っちょが見れる。

 

このあたりからもうどこをどう歩いたかよくわからなくなっていた。

ビリヤード場の跡。

廃業した銭湯。

入り組んだ路地裏。

案内されるがままに、淡々と写真を撮っていく作業。

そそられる街だなぁ。
正直、坂出は本当にノーマークだった。

こうして連れてきてもらわないと生涯歩くことはなかっただろうと思う。

ただただ感謝ですm(__)m

(ちょろっと写ってるのが私の路地裏の師匠)

あと、このときに学んだ、というか気づいたことがあって、今まではアーケードとか赤線跡とかメインのターゲットしか見ないような歩き方をしてきたんだけど、少し歩く範囲を広げて付近の路地裏なんかも隈なく歩いてみる。

すると、期せずしてドキッとするような建物や路地に出会うことがあるので、なるほど手抜きはダメなんだな、と(笑)

 

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坂出人工土地

ここまで読んできて「坂出、歩いてみたいな~」「わざわざ行くほどでもないな」と各自感想をお持ちのことと思うが、一度は見ておく価値のある面白いものがある。

坂出駅のすぐそばにある“空中都市”である。

「坂出市営京町団地」と言う、一見ナンの変哲もない団地であるが、実は“地盤が空中に浮いている”。

どういうことかと言うと、空間の有効活用をすべく、柱のついた分厚いコンクリートの地盤を建設し、その下に駐車場や商店街、そして市民ホールを配置。
上にあるのはどこにでも見られるような団地だが、当時はかなり画期的なことだったらしい。

この団地は1968(昭和43)年の第一期を皮切りに、1986年に完成した。
地面をかさ上げしたことから、『坂出人工土地』と言う愛称で呼ばれている。

緑もあって本当に普通の団地のようだが、見晴らしがよくここがかさ上げされた土地であることを嫌でも実感した。

ただ、竣工から50年以上が過ぎ、全体的に老朽化が激しくずいぶんと空き室が目立つような状況だった。

当時、未来都市ともてはやされた都市空間は今後どうなっていくのだろうか。

1階部分の飲み屋街

空中都市の思想はタワマンに引き継がれる形になり、残念ながらこの手法が普及することはなかった。
時代を先取りしすぎた未来都市。これを見るだけでも坂出に行く価値はあると思うがいかがだろう。

 

坂出人工土地の目の前から伸びる元町商店街。
これ実は、まっすぐ行くと途中で本町商店街になる。両者は繋がっているのだ。

脇道で見つけたモダンな産婦人科跡。

ひとしきり歩いて再び本町商店街に戻ってきた。
結局トータルで1時間半ほど。ほぼ歩きづくめだった。

坂出がこれほど歩きがいのある街だったとは。
これだからまち歩きは面白いんだ。

[訪問日:2019年12月28日]


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