料亭からバラックまで。玉虫色のまち、高松「百間町」を歩く

香川県
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迷い込んだ路地裏が予想外に雰囲気が良かったりすると「あ~今日はいい日だったな」って思っちゃうぐらいには幸福感受性がバグってる自信があるんですが、まさにそれぐらいの感動を覚えた高松、百間町の路地裏。

もはや人が通ることすら想定されていないような細い路地。

バラックのような粗末な建物が立ち並び、世のお母さんたちが我が子に「あそこには近づいちゃいけません」なんてピシャっと言い放ちそうな魔窟めいた雰囲気。

確か「天満宮」と書かれていたほうへ向かったはずだが、はて…どこかで道を間違えたんだろうか。

そう言えば、古天神 味の店 と書かれた案内図があったことを思い出した。

「天神」は天満宮の別称。天満宮は学問の神様、菅原道真公を祀る神社である。
古天神と言うのはすなわち『華下天満宮』のことで、高松でも最古クラスの神社なのでこう呼ばれるそうだ。

つまり、ここのバラック飲み屋街が華下天満宮と切っても切れない関係にありそうだということが理解できる。

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発祥は闇市だった

華下天満宮は、元々現在地より少し東寄りの場所にあり、今より相当広い敷地だったそうだ。
それが太平洋戦争の空襲で焼けてしまい、あろうことか敷地内に闇市のバラックが立ち並ぶようになった。

そのバラックがやがて酒場や飲食店になり、その結果今に見られる魔窟めいた雰囲気が出来上がったのだと言う。

いくら焼けたからとは言え、、神社の敷地内に闇市なんて作るなよ。罰当たりなw

このバラック飲み屋街は、そんななかなか耳にしないような壮絶なストーリーを秘めていた。

 

で、こちらが現在の華下天満宮。
参道の入口は片原町商店街に面している。

ちゃんと牛の像もいますね。

参道すらも飲み屋に侵食され、まるで厳かな気持ちになれなそうなんだけどこれでいいんだろうか…。

まぁ、なんだろう。これはこれで、なかなか…。
歴史を知ると、そういうことがあったんだね、ぐらいの気持ちにはなれました。

振り返ってみる。
やっぱ神社の参道っぽくないな…。

そんな華下天満宮と路地裏のバラック建築群。
パラダイス通りと遜色ないぐらいの素晴らしさだったけど、解体フラグが立ってる建物もいくつかあったので見学はお早めに。(なくなってたらごめんなさい)

 

で、夜の雰囲気がまた最高だったので、二枚ほど貼っときます。
これ、普通に飲みに行きたいよな。

焼き鳥食べたくなってきた。

 

[訪問日:2019年12月29日]


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