見事なまでの放射状っぷりである。
北九州の黒崎駅前には、東急の田園調布駅や日吉駅のそれを彷彿とさせるキレイな放射状街区が広がっている。
そんな黒崎の駅前エリアには縦横無尽に張り巡らされた昔ながらのアーケードが今も残っていると言うので、どんなもんかと見学しにやって来た。
かなりの広範囲を当てずっぽうに歩いたせいでうまくまとめることができなそうだったので、撮った順に写真を貼ってくだけの雑な記事になってしまったことをまずお詫びしておきたい。
碁盤の目もそうだが、放射状もまたすべての路地を歩こうと思ったらかなり骨の折れる作業となる。
見るべきエリアは駅の南東側になるが、それでも結構な広さだった。
メインとなるのは駅前からずどーんと伸びる『カムズ商店街』。
コイツとクロスするように何本かのアーケードがあり、そこからさらに横丁が伸びたりしている。
途方もなくでかいのである。
これがカムズ商店街。
ここは比較的新しめ。フォトジェニックではあるが、特別琴線に触れるほどの代物ではない。
むむ?
麻生市場…だと…?
そうそう。
こういうのを見に来たんです。
市場の中に別の市場が生える。考えてみたら不思議だよな。
一体どういうメカニズムなのだろうか。
続いては『街道横丁』。別名、人情横丁。
看板の煤け具合。昭和への強烈なオマージュを捧げたくなる。
どうだろう、このワクワクするような雰囲気。
だが、まだまだこんなもんじゃなかった。
うっかりしてると見落としそうな熊手市場。
ここもまたレベルが高そうだ。
ここは・・修羅の国か。
廃墟然とした雰囲気。
役目を終えてしまったのだろうか。
まるでアート作品を思わせる芸術性の高さ。
が、驚くことにこの魚屋は少なくとも筆者が訪れた時点では現役だったそうだ。
黒崎・・恐ろしいまちだ。
ちなみに、今いるここはカムズ商店街と交わる「くまで通り」。
ここらで一旦区切りたい。
後半は黒崎の歴史なんかにも少し触れてみよう。
(2ページ目へ続く)
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