昭和のくらし@福井県立歴史博物館<2>

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昭和30年代後半~40年代。高度経済成長を経て庶民の暮らしが大きく変化した時代。
常設展では、当時の人々の暮らしを再現している。

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古き良き時代

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いわゆる「昭和ノスタルジー」ともてはやされる昭和30年代~40年代。

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戦後の喪失から復興への道をたどり、人々が上を向いていた時代。

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物質的には豊かでなかったけれど、いや、豊かでなかったからこそ、人々は日々精一杯生きていた。子どもは町中を走り回り、隣近所は互助の精神のもと仲良く助け合って生きていた。
生活は貧しかったけど、人々が希望を持って生きていた時代。

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物がなくても豊かだった昭和時代。
現代は、物があふれ嗜好が多様化し、大事なことが分からなくなっている人が増えていると私は思う。

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生活は豊かになったけれど、今の時代は大事なものがたくさん失われてしまったのではないかと、この時代を回顧するたびに思わずにはいられない。

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きっと平成生まれの人も、ここに足を運べばそのようなことを感じられることと思う。

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過ぎ去った時間は戻らないが、過去から学び、それを昇華させながら前に進んでいくことはできる。

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いや、きっとこの時代の人々にも苦労はあったはずだ。貧富の格差など今とは比べ物にならないものだったのだから。

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それでも、「古きよき時代」「昔はよかった」と語り継がれる。
現代は、いい意味で個性が消え去り、街並みから人々の装いまで没個性、均一化、画一化されたものであふれるようになってしまった。

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周りと助け合わなくても生きていけるほど裕福になり、都会では近所づきあいがないことが当たり前となり、むしろ煩わしいとさえ感じている人が多くいると聞く。
人の温もり、人情さえも、やはり失われてしまったのだと気づく。

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だからかもしれないが、私は昭和の町並みを目にするたび、懐かしさと同時にもの悲しさを憶える。

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二度と戻らない時代。昨今、街角からも昭和の幻景が加速度的に消え去っていっているが、最後の悪あがきとして現代人に昭和の生き様を突き付けているような気がしてならない。

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どこかに置き忘れてきた風景。
まだ、街のどこかでしぶとくひっそりと生き長らえている。
消えないうちに、あの頃の「昭和」に会いに行ってみてはいかがだろうか。

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