近場で手軽に「雪見風呂」ができる温泉ってないかな?
城崎や丹後半島まで行くの遠いし・・
そもそもの発端はこんな疑問だったように思う。
で、調べてみると京都の奥座敷、鞍馬や大原に温泉があることがわかり、そう言えば大原って行ったことないなぁ・・・三千院行ってみたいなぁ・・
じゃあ、行こか。
河原町からバスに揺られること約1時間。大原に到着。(断っておくけど一応京都市内ですここ)
当初は泊まりを検討していたものの、諸般の事情で日帰りになった。
そもそも記録的暖冬で雪がまったく降らず、雪見風呂どころではなかった。
(※2020年1月の話です)
大原は比叡山の北側、周囲をぐるりと山に囲まれた小さな盆地にある。
まさに“京の奥座敷”の表現が適当な、山間部にあるのどかな集落である。
盆地の中央を鯖街道(現・国道367号)が走り、デューク・エイセスの「女ひとり」で有名になった『三千院』がある。
先述の通り温泉もあるので、京都市街地から遠い割に観光客は多い。
大原の歴史
大原の歴史は古く、平安期には朝廷の牧(牧場のこと)が置かれ、また、木材や薪炭の供給地としても欠かせない地域だった。
比叡山と地理的に近いことから三千院や寂光院などの天台宗寺院が建てられ、出家や隠居の地としても知られていたそうだ。
鎌倉時代には薪炭を頭に乗せて京都まで売りに行く「大原女(おはらめ)」が有名になり、後年には特産の赤紫蘇を使った柴漬けの発祥の地としても知られるようになった。
兎にも角にもまずは三千院に行かないと話にならないので、バス停からてくてく歩き出す。
停留所からは歩いて10分程度と言ったところだ。
川沿いの遊歩道を歩いて行くと入口が見えてくる。三千院は「三千院門跡」とも呼ばれるそうだ。
門の目の前に土産物屋が並んでいた。ここで食事もできる。
京都に来たのでとりあえず、、ということで八ツ橋と、試食したらめちゃめちゃ美味かったので柴漬けを買った。
(´-`).。oO(ここが三千院か…)
京都 大原 三千院
仕事に疲れた男がひとり・・
現代社会はストレスフルですからね。疲れますよね色々。
(庭園に癒やされる・・・)
(手水鉢が風流すぎる・・これ一生眺めてられるわ)
(恋に疲れた女が・・いっぱいおる)
三千院の白眉は先ほどの庭園「聚碧園」と、往生極楽院に安置されている「阿弥陀三尊像」。
基本的に静かな山奥なのでこれだけでも充分だけど、境内を水路が流れているおかげでもう煩悩すら洗い流されそうなレベルで心が落ち着く。
まさに恋に疲れたときに来るような場所でした。
続いて鯖街道の西側、寂光院があるほうへ向かう。
のどかすぎる…。
ちなみにこの川は「高野川」と言って鴨川の支流である。
時間の流れが緩やかな里山風景が広がる。
おぉ、これが京野菜というやつか・・(小並感)
こういうところに住んだらストレスフリーな暮らしができそうだな。
現実は色々大変なこともあるのかもしれないけど、少なくてもそう思えるぐらいには魅力的な集落。
冬じゃなくて新緑か紅葉の時期に来るべきだったな。
冬は雪が降るようなところなのでなんだかんだ普通に寒かった。
最も奥まった場所にある寂光院。
天台宗の尼寺で、第2代住職「阿波内侍(あわのないじ)」は大原女のモデルとされている。
創建594年、ものすごい古刹である。
寂光院の先で道が先細り、集落が終わる。
大原温泉
大原には温泉旅館が数軒あり、日帰り入浴もできる。
面白いのは、日帰りプランが基本食事付きであること。
この日は湯元である「大原山荘」に寄っていくことにした。
大原には100年以上味噌を作り続けている「味噌庵」というお店があって実は味噌が有名。
日帰りプランは食事が色々選べる感じだったので、満を持して味噌鍋をチョイス。
温泉と鍋で冷えた体もすっかり温まり、初めての大原探訪は大満足な一日となった。
[訪問日:2020年1月25日]
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