ここで思い出してみよう。
真鍋島の特徴は、県のふるさと村にも指定された
古い木造家屋が立ち並ぶ漁村集落
である。
路地歩きがこれ以上楽しい場所もないだろうと言い切れるような町並みが、ここ本浦にはある。
岩坪集落に対し、こちらはあまり傾斜はない。
だが、細い路地と古い木造家屋が紡ぎ出す風景は、数ある漁村集落の中でもトップクラスではないかと思えるほど素晴らしいものだった。
漁業の島では基本的に日中出歩いている人はほとんどいない。
まぁ、日曜だったからかもしれないがほとんど誰にも会わなかった。
島旅 with コロナ
気づけばコロナ禍も2年が過ぎ、本当に収束まで何年かかるかわからないような状況になってきたのでこれだけは言っておこうかな、ということがひとつある。
小豆島のように大型フェリーが寄港して航路も観光地も多いようなでかい島はともかく、離島は基本的に、ソフト的にもハード的にもあまり多くの観光客が来ることを想定していない場所である。
そして高齢者が多く、医療が脆弱なのが常である。毎日はやってない診療所が1軒とか大抵そういうレベルだったりする。
何が言いたいかはもうおわかりだと思うが、観光に行く際は招かれざる客という意識で、島民を不快にさせるような行動や言動は厳に慎むべき。と、そんなところである。
どことは言わないが、“観光客は集落に立入禁止”と書かれた立て看板がある島なんかもあった。
情勢が悪ければ渡航をすんなりやめるとか、とにかく島旅に行かれる際は最大限注意を払っていただければと思ったりする。
集落の内部を歩いてるときはあまり猫に会わなかった。
やはり、基本は漁港の近くに棲息しているのだろう。
漁村集落ならではの模範的な路地裏風景が続いている。
この良さは、やはり実際に自分の足で歩いてみないとなかなか分からないかもしれない。
迷路のように入り組んだ路地を、何も考えずに気の赴くままに彷徨ってみる。
その角を曲がった先には何があるのか。
あぁ、さっき通ったとこだ・・ここにつながってたのか。
色んな発見がある。歩くことがちょっとした冒険のようでもあり、それは日常ではなかなか味わうことのできない類のワクワク感である。
だから声を大にして言っておきたい。
島旅はいいぞ。
真鍋島の猫たちは納得のいく写真が撮れるまで付き合ってくれる。ただ一匹を除いて本当に優しい子たちである。
一体どこをどう歩いてきたのか。本当に巨大な迷路である。
幼稚園か小学校低学年の頃、当時住んでいたまちにあった人工的な迷路のアトラクションに遊びに行ったことがあって、子供ごころにすごく楽しかった記憶がある。
だが、このリアル迷路はそんな子供だましなど軽く凌駕している。
大体歩いたようだ。そろそろ港のほうに戻るか。
うわっ!また出た!!!w
まるで昭和のお父さんのような威厳と風格・・
よし、おまえのことはビッグダディと命名しよう。
空からみる真鍋島
確か当ブログ内で出すのは初めてだったように思うが、この年(2020年)の春頃、筆者はついにドローンに手を出した。
(と言っても200g以下のトイドローンなので新しいおもちゃを手に入れた、ぐらいの感覚でしかなかったが・・)
もともと写真は好きだったが、空撮がこんなに面白いとは・・
ただ、航空法で規制されないトイドローンとは言え、やはり飛ばせる場所が限られるので気がねなく遊べるのは島旅のときぐらいだろうなと。
この年、やけに離島に多く行ったのもその辺が理由だったりする。
中央付近、山の手前に見えるのが真鍋中学校。
こうして見ると家々の密集っぷりが手にとるようにわかる。
島の東部、城山を撮影。その名の通り、昔、城があった山である。
最後の空撮も含めて予定を組んでいたので、概ね計画通り時間を使うことができた。
名残惜しいがそろそろ帰る時間だ。
計画の段階ではお隣の佐柳島にも行こうと思っていたが、船のダイヤとにらめっこしてもどうしてもうまいことはまらなかったので今回は諦めた。
今回は笠岡諸島の北木島と真鍋島、ふたつの島に渡った。
が、旅はまだ半分。
後半は海の向こう、うどん県をめぐる予定だ。
海路で行ければ近いのに、、
笠岡港まで戻り、陸路でぐるりと回る羽目になった。
でもいいこともひとつあった。
To Be Continued…
[訪問日:2020年11月1日]
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