山の斜面に石垣を積んで集落がつくられた男木島の漁村風景。
引き続きその真髄をご覧いただこう。
小さく蛇行したゆるい傾斜に木造家屋が屹立する圧巻の光景。
これだけで白飯3杯いける。
高低差があり、狭い路地に建物が迫り来るように立ち並ぶ男木島では圧倒的に縦構図が優位だった。
本格的に集落内に迷い込んでからは、ほとんど縦で撮っていた。
路地は迷路のように入り組んでいる。
ひとたび足を踏み入れると現在地を見失うことは必定である。
猫は迷子になることはないのだろうか。
急斜面に張り付く集落内からは、とにかく海がよく見える。
結果論で言えば、女木島:雨、男木島:晴はよかったのだろうと思う。
逆だったらと思うと…。
男木島の人口は約150人。
そのうち6割が高齢者なのは冒頭で示した通りである。
ただ、驚くのが残りはほぼ移住者とその家族で占められているとのこと。
瀬戸芸の会場になってからというもの、Uターンを含めこの島に移り住んだ人がそれだけ誕生したというのはシンプルに明るいニュースなのではないかと思う。
かく言う筆者も、一度ぐらいは離島に住んでみたいなぁなどと思ったりしている。
これだけリモートワークが当たり前になったら何ら障壁もないだろうし。
いつか古民家を買って、DIYで色々手を加えながら理想的な家を作ろう、なんて野望がある一方、3年おきぐらいに移動しながら色んな場所に住みたい、という矛盾した思いも持ってて正直自分でもどうしたいのかよくわからなくなってまして(笑)
余談もいいとこだけど、今住んでみたいと思ってる場所は
長野、新潟、長崎、大分(別府)、札幌、四国(高松 or 松山)
このあたりかなぁ。
寒がりなんで、長野、新潟、北海道はひと冬で「もう無理!」ってなる気がするけどw
話を男木島に戻そう。
こんな感じで、路地が本当に迷路のように入り組んだ状態で張り巡らされている。
坂の途中や民家の入口にときどき石段が出てくる。
路地は舗装されているが、昔は石畳だったそうだ。
さぞかし風情があったことだろう。
申し訳ないことに筆者は集落内しか歩かなかったが、瀬戸芸のアート作品、集落を一望できる「豊玉姫神社」、明治28年に建てられた「男木島灯台」、1100万株もの水仙が一面に広がる水仙郷など、普通に楽しめる観光スポットも多い。
食事のほうはタコが名物で、タコ飯や天ぷらなどタコ料理が鉄板だそうだ。
(そういや男木島で食事しなかったな…)
帰りのフェリーの時間も近づいてきたので、このへんで港へ下りよう。
停泊中のめおん2がとにかくよく目立つので、港へは迷うことはないだろう。
ゴール。お疲れさまでした。
鳥居のそばにあった廃旅館がとても渋くて素敵だった。
男木島観光、いかがだっただろうか。
急斜面に家々がへばりつく独特の集落景観と、過剰なほど人懐っこい猫に会える島。
何より高松から40分で行ける手軽さが魅力なので、うどん県に行くときは是非とも候補のひとつに加えていただければと思う。
[訪問日:2020年11月3日]
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