嗚呼・・人がいねぇ。
本当にここは新世界なのか。
時は2020年12月。
新型コロナの第3波が拡大し始め、徐々に人々に危機感が戻り始めた混沌とした時期に、筆者は大阪にいた。
本来なら観光客やインバウンドでごった返す新世界。
まち歩きと写真撮影をするには、千載一遇の好機・・だと思ったからだ。
って言うか、冷静に考えてみても人が少ないときのほうがリスクも低いのでは?
筆者はどちらかと言えば変人の部類に入るので、常人とは思考回路が違うらしい。
ガラガラの新世界を前に、今日は散策がしやすいな、とほくそ笑んだ。
新世界市場
いつだったか、まち歩きとは違う目的でこのあたりを歩いたときにちらっと見たその市場。あぁこれはまたいつか来なければ・・と再訪を希求していたのが通天閣のそばにある『新世界市場』である。
いつできたのかは不明だが、ちょっと調べてみると判を押したように100年以上の歴史があると出てくる。
推定大正初期頃だろうか。半端じゃない古さであることは、一歩足を踏み入れただけでびしばし伝わってくる。
日曜の、しかも人流の少ない日に来てしまったことをちょっと後悔した。
商店街の様子を観察するのは、実は平日の日中がベストだったりする。
週末、特に日曜だと定休日のお店もあったりするので、リアルな雰囲気をつかむのが難しい。
まぁ、新世界市場の場合は今やほぼシャッター街とのことでそんな心配は杞憂に過ぎなかったのだが。
大阪のおばちゃんにこよなく愛される自転車の傘スタンド、「さすべえ」。
思えば、関西に引っ越して最初のカルチャーショックがこれだった気がする。
天井の提灯が『天満市場』を彷彿とさせる。
新世界市場は、10年前の時点で開いてる店が半分弱という有様だったそうだ。
今ではもう少し減っているかもしれない。
大北軒。お茶屋さん。
開いてるお店が少ないので全体を見通すとやはり寂しく感じる。。
中山菓舗。お菓子屋さん。
「菓舗」って言葉初めて聞いた。
意味は
菓子をつくり、売る店。 菓子屋。 菓子店。
だそうです。
メルシャンってこんなロゴだったっけ・・?
新世界と言えばやはり串カツ。
何もかもが、あまりにも昭和すぎて泣けてくる。
幸せを呼ぶ黄色いシャッター(何だソレ)
まるで芸術作品のように美しい…
こらこら、そこは落書きするところではないぞ。
あっという間に反対側に抜けた。
100mぐらいの短い市場だった。
さて。今度はあるものをじっくり見ることにしよう。
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