“昭和レトロ”という言葉に何をイメージするか。
小物であったり建物であったり市場であったり、それこそ百人百様であろう。
これを“昭和レトロな町並み”と局所化した場合、確実に一定数の共通認識を得られるであろう町が存在する。
倉敷市の「玉島」である。
玉島最古の『通町商店街』
レトロ界隈で知らない人はいないのではないかと思うほど有名な玉島の「通町商店街」。
訪問の機会を窺うことはや数年。
ようやく願いが叶った昨年の姿をまずはご覧いただこう。
かつて左側の更地には、有名な『パチンコ「思ひ出」』を含む、重要文化財級の建物が2棟並んでいた。
そこにはすでに全盛期の勢いはなかった。
玉島がどういう歴史のもとに発展してきたかについては次の記事に譲るとして、ここでは商店街にフォーカスして話を続けよう。
商店街入口の元ラーメン屋が激渋すぎてじわじわ来る。
意図的に“昭和レトロ感”を出そうとしたかのような琺瑯看板。
いや、そのままで十分ですから。
ちょっとした多目的スペースのような広場があった。ここは一体何なのだろうか。
二階へ上がってみると「大正ロマン 通町ぎゃらりぃ」と書かれていた。
うーん。謎空間だ。
こちら、創業130年を優に超えるという高橋荒物店さん。
おばあちゃんが店先に座ってて営業してそうな雰囲気あったんだけど、Googleマップには「閉業」と書いてある。
辞められちゃったのかしら…。
胃活の看板の渋さよ…。
ちなみに「胃活」とは、現ロート製薬の前身にあたる『信天堂山田安民薬房』が明治32年に発売した胃腸薬。
この通町商店街は、玉島で最も古い商店街なのだそうだ。
どれぐらい古いかは知らないが、創業130年というのが本当であれば明治時代なのは確かだろう。
そう言えばお腹すいたな。そろそろお昼にしようか。
というかまぁ、昼はここに入ると決めてたんだけどねw
「おたやん食堂」
店構えの時点でこれはもう“名店”間違いなしだとわかる。
おでんにカステラ!?
何やら玉島おでんなるご当地グルメがあるそうなのだが・・
なんでも「カステラ」が入ってると・・
せっかくなので頼んでみた。
右側のがそのカステラ。
それはもちろん、「カステラ一番、電話は二番…」のあのカステラ・・
ではなかった。
見た目は確かに文明堂なんだけど、その正体は卵を使った鮮魚の練り製品。
つまり、かまぼこに近いもの。
言葉で説明するのは無理なので、気になった方は現地へGo!
そしてもうひとつ。
玉島名物 からす天狗焼きそば
という気になるメニューを発見!
という訳でコイツもオーダー。
イカスミを使った黒い麺が特徴の焼きそば。
「お好みでどうぞ」と激辛ソースが一緒に出てきたんだけど、辛さにめっぽう弱い体質なのでごめんなさい…。
さ、メシ食って元気になったとこでまち歩き再開!
(2ページ目へ続く)
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