令和2年に重伝建になった津山城西地区。
実は、城東にはない、こっちならではの特徴がある。
それは重伝建の“種別”を見ると一目瞭然であるわけなのだが、ここの選定種別は『寺町・商家町』。
津山に城下町が整備されたとき、まず城の周辺に武家地を配し、城の南方に東西を貫く出雲街道を整備し、街道沿いに町人地を置いた。
そして、城下町の外縁部(南以外の三方)に社寺を配置したのである。
もう答えはお分かりだろうと思う。
と言うか、現在の地名がもうまんま答えになっている。
津山城下最大の寺町
「西寺町」は江戸時代には22(現在は12)もの寺院があった津山城下最大の寺院集積地で、城西が寺町たる由縁がまさにこれである。
西寺町へ足を踏み入れれば、こんな風にそこら中お寺だらけ。
城西は半分は商家町とは言え、二棟の近代建築と寺町のインパクトが強すぎて、これがそのまままちのイメージになっている感がある。
城東とは随分毛色が違うが、むしろ同じだったら面白くないし、違うからこそこれほど近接した城下町同士で別々の重伝建として選ばれたのだろうと思う。
そんなわけで、城西の見どころは西寺町です、ということだけここで強調しておきたい。
まぁ、筆者は寺については門外漢なので何もコメントできないんですが(苦笑)
写真貼るだけしか出来ないけどご容赦ください。。
一部の寺は出雲街道沿いにもある。
赤い山門が特徴的な壽光寺。
最後に、出雲街道沿いの町並みを眺めて城西の散策を終えようと思う。
作州絣工芸館。
ぱっと見「作州餅」に見えて、あぁ餅美味そうだな…土産に買ってこうか、とか思ったのは内緒です。(たぶん腹減ってたんでしょう…)
城東ほどじゃないけど古そうな商家もちょこちょこ残っている。
丸型ポストが似合う町並み。
旧出雲街道。
このあたりで宿から電話がかかってきたのでタイムアップ。
城西にいることと、もうすぐ行きます・・とだけ伝えてクルマに戻った。
そういや、宿と言えば城西地区にも一軒古そうな割烹旅館があったんだよな。
花街的な読ませ方をする、『割烹旅館宇ら島』。
今度津山に来ることがあればここを検討してもよいかな。
[訪問日:2021年5月3日]
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