発酵のふるさと宍粟の古い町並み「酒蔵通り」

兵庫県
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兵庫県西部の宍粟(しそう)市。
東京23区と同等の広さを持ち、面積の9割を山林が占める豊かな自然に恵まれたまちである。

この宍粟、現存する風土記の中で日本酒に関する最古の記述がある「播磨国風土記」で、市内の庭田神社で初めて庭酒を神様に献上したという一節があることから日本酒発祥の地発酵のふるさとと言われている。

現在、市の中心部である山崎町山崎地区には江戸時代から続く老舗の酒蔵が二軒あり、『酒蔵通り』の名で親しまれている。
今日はこの通りを歩いてみたい。

酒蔵通り

市内には鉄道が通っていないため、マイカーかバスでのアクセスとなる。
バスの場合は三ノ宮駅や姫路駅、あとは姫新線の播磨新宮からも便がある。

クルマであれば中国道の山崎ICを降りればそこが市の中心部である。

酒蔵通りは、県道53号線の一本北側を通るいわゆる旧道で、紅葉が有名な最上山公園(もみじ山)の麓に位置する。

歩き出すとすぐに、ちらほらと古い町家が姿を見せた。

氷ノ山を源流に持つ揖保川の豊かな水や、海抜150mの盆地が織りなす冷涼な気候、そして酒米の栽培が盛んな土地柄。

そもそも立地的に適していたことで、宍粟では古くから酒造りが行われてきた。

今現在残るのは「山陽盃酒造」と「老松酒造」の二軒のみ。
だが、50年ほど前まではもう一軒存在していた。

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三笑

それが、天保元(1830)年に酒造りを始めた「本家門前屋」。
同社は『三笑』の銘柄を醸していたが、1977年に廃業。

だが、蔵は今なお残り、酒蔵通りの歴史的風致を形成している。

現在は、名はそのままで「さんしょう」という町家カフェになっている。

左手が「さんしょう」。
正面に見えるのは1851年に建てられた「中門前屋主屋」。

「中門前屋主屋」は2019年に古民家宿『山崎旅館Q』としてオープン。
なんと宍粟市で初の登録有形文化財とのことでめでたい話である。

こんな位置関係。
右手が「さんしょう」、左手が「山崎旅館Q」。

そして、四ツ辻の先にもまだ見どころが続く。

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老松酒造

左手が明和6(1768)年創業、山崎町で最も古い建物と言われている「老松酒造」。

創業250年オーバーと言う、途方もない歴史を秘めているが実は県下でもまだ上がいる。
ちなみに兵庫県で最も古い酒蔵は1505年創業の「剣菱酒造」。

灘五郷の話は近いうちに記事にしたいと思っている。

ここも、もう一軒の「山陽盃酒造」も直売店を併設しているので是非立ち寄りたい。
老松のほうはさらにダイニングも営業しており、“発酵のふるさと”らしく麹や発酵食品を取り入れた食事が楽しめる模様。

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山陽盃酒造

もう一軒が創業天保8(1837)年の「山陽盃酒造」。
こちらのほうがやや知名度が高いかもしれない。

大阪、神戸あたりで日本酒が充実している居酒屋に行くと、割とよく見るよねって感じの「播州一献」が主要銘柄。

あ、知ってる!って方もいらっしゃるのでは。

 

さて、何を買って帰ろうかな?ってなったところでこんなのを発見。

何やら地域おこしの一環で、「三笑」の銘柄を両酒蔵が復活させて2018年から販売していると。
しかも市内でしか買えないと。

え?そんなんもうこれしかないでしょ。

山陽盃さんのほうは品切れと言われたので別のを買ったが、老松さんは無事「三笑」をゲットできた。
もう味は憶えてないけどw、美味しかったと思う。うん。

(2ページ目へ続く)

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