信号を渡ると、保存地区はもう少しだけ続く。実は、最も見ごたえがあるのがこの先なのである。
ところでお気づきだろうか。電線と電柱が見当たらないことに。
五平餅屋のおばちゃんに聞いた話では、本通りでは2012年頃に電線の地中化工事が行われたという。
こちらは民宿。寛政12(1800)年の町家を復元したものらしい。
築216年・・うーん泊まってみたい。
水野薬局
昭和20年築の水野薬局(創業は江戸時代)。
明治15年には、かの板垣退助がこの水野家に宿泊したという記録も残っているとか。
岩村醸造
こちらも江戸時代創業、岩村醸造さん。
そのものズバリ「女城主」の銘柄で地酒を醸している。惹かれたけど、翌日地酒を買う予定があったのでここは泣く泣くスルー。
松浦軒本店
その向かいに建つのが創業寛政8年、カステーラ本舗「松浦軒本店」である。
カステラじゃなくカステーラなのがミソ。
カステラと言えばポルトガル人が長崎にもたらしたモノ。伝来当時の製法を代々守り続けてきたのが他ならぬこの松浦軒。
そんなわけで自分用の土産に購入。
甘さ控えめ。珈琲と絶妙にマッチする味で、帰ってからしばらくうちのバリスタ君がフル稼働でしたw
ひとしきり見たので駅へと戻ろう。電車の時間もあるし。
ちなみに「あけてつ」はほぼ1時間に1本なので、乗り遅れたら何もない駅で待ちぼうけを食らうこと必至。それだけはなんとしても避けたい。
上るとき撮り忘れてた。これ、観光案内所。
通称「ふれあいの館」。元銀行の建物だそうである。
その横で見かけた渋い理容室。
岐阜に来て五平餅を食べずに帰るわけにもいかないので、途中の大黒屋さんにて。
店のおばちゃんとあれこれ話をする間も、近所の人が何人も買い物に来ていた。
ご近所同士の垣根が低く、まるで家族ぐるみのような付き合いを目の当たりにし、東京での生活で失ったものの大きさを改めて感じたような気がした。
聞けば、翌日に街コンのようなイベントがあるようで「明日来たらよかったのに」と言われた。平日だったこともあり、この日はかなり人が少ないとのことだった。
これがそのイベント会場。
脇道に入ったところにある鉄砲鍛冶の加納家。一般公開されているものの、既に閉館してしまっていて中は見れなかった。
電車の時間まで30分くらい余ったので、再び五平餅。今度は違うお店で。
欲張って二本も食べてしまい、岩村で散々食い倒れたせいで結局これがこの日の夕食となってしまった。
ちなみにこの日は多治見駅前のホテルで宿泊。二泊三日のプチ遠征。残るはあと一日。
【後日談】
2ヶ月後、再び岩村の地を訪れる機会を得たので岩村城跡へと足を運んできた。
標高717mの山頂にある岩村城は、要害堅固な山城として廃城となる明治維新まで存続していた。今では苔むした石垣と緑豊かな本丸跡が残るのみである。
ちなみに本丸の手前まで車で行くことができる。
年配の方々が写生をしていたのが印象的だった。見つめる先には雄大な恵那山。そこから北へは雄大な中央アルプスが連なる。
やはり岩村はどこまでも牧歌的な土地であった。
今度は恵那山から岩村を見下ろしてみたい。いつの日か。
[訪問日:2016年3月25日]
コメント
岩村最高ですよね~
うちも気に入って今年は四回も行ってます。
これだけ素敵な場所なのに知名度が無いのが
残念。
でもGWとか結構賑わってました。
レオさん
お久しぶりです。岩村に行かれたのはサイトを見て気づいてました^^
確かに重伝建の中では地味なほうかもしれませんね~。これからに期待しましょう!
三重県の伊賀上野に行かれた事はありますか?
古い町並み(レトロな味わい)が残っててとても
イイですよ~
東海地区だか日本全国でかは忘れましたが
伊賀上野って去年一番観光客が増えた地域
なんですと。
海外からの訪問者が激増してるとか。
NARUTO人気のせいで(笑)
世界中で忍者ブームなのか(笑
伊賀上野は行こうとしたことがあるんですが、他の町で時間使いすぎちゃって泣く泣くスルーしましたw
それ、「海外」と書いて「ちゅうごく」と読むんですよね・・きっと。
まぁ確かに忍者で真っ先に思いつく観光地って伊賀上野ですよね。
でも…人が多いのは嫌だなぁ。