美濃和紙の里、美濃市。豪商たちが遺した「うだつの上がる町並み」のパワーにあやかろうと、うだつの上がらない男がのこのことやって来た。前頁からの続き。
ゆっくり歩いて一周15分程度の保存地区には、うだつハウスが18棟残っている。サイズも見どころも適度にまとまっていて、その上駅からも適度な距離。
色々と旅行者に優しい。
一番町通り
一番町通りへ。
まず目につくのが、明治5年のうだつ商家、大石家住宅。明治時代は、江戸時代よりもより装飾的な意味合いが強くなったといい、確かにかなりいかついうだつが上がっている。
屋根神様とうだつの豪華競演。
個人的に一番良いなぁと思った構図。
というか、公式パンフレットで使われてるんだからそりゃそうだろうという話。
カメラ的話をすると、遠目から望遠で撮るから圧縮効果で遠くの建物がより近く大きく見えてるわけですね。
やっぱり伝建地区はこうじゃなくちゃ、と言った感じの風景。電線もないし整然としてて気持ちのよい町並みです。
午前中でおなか空いてなかったからそのまま通り過ぎたけど、わらびもちに強烈に惹かれたお店。やっぱりこういうところは和スイーツとの親和性が高い。
ちょうどつい先日のことになるけど、このうだつの上がる町並みでは毎年10月に「美濃和紙あかりアート展」というイベントが行われており、筆者はちょっとだけ照明に造詣がある関係でいつか来たいと以前から思っていた。
で、このときに「またいつか来るんだからそんとき入ればいいや」って入らなかったのが美術館の美濃和紙あかりアート館。
「和紙」と「あかり」って驚くほど相性がいいんです。ほのかで奥ゆかしい灯り。この美意識は、たぶん祖先から受け継いだ日本人のDNAだと思うんですがね。是非足を運んでみてください。
まぁ、イベントのことなどすっかり忘れててこれ書いてて思い出したんですがね。で、慌てて調べてがく然としたのがつい5分前のことw
うわ・・もう終わってるじゃん!!
来年・・覚えてたら行こ。。
「目」の字の短いほうの路地。ちょっとした広場があり、うだつの町家も何軒かあるのでお見逃しなく。
観光案内所の「番屋」。レンタサイクルもあるので、美濃和紙の里会館あたりに行かれる方は借りたほうがよろしいかと。ちなみに駅にもレンタサイクルあります。
ところで、この通りの一番東のブロックに「うだつツートップ」のもう一人である「旧今井家住宅」があるんですが、なぜかビシっと全景を撮ってなかったので割愛します。
ごめんなさい。。
和紙照明を扱うお店。ものすごく欲しかったんだけど、ハンドメイドはやっぱりお高いので手が届きませんでした。
お土産用のちっこいの買っても実用性ないんで。
「昭和博物館」と書かれためちゃめちゃ気になるお店があって、ちょっと覗いてみたら確かに昭和な博物館だった。電車の時間もあったのでスルー。
うだつのあがる旅館。これはちょっと泊まってみたいぞ。
我こそは、という方がいれば是非泊まってあとで感想を教えてください。
昭和25年創業の老舗和菓子屋さん。
このうだつを見て思った。うん・・自分もうだつが上がるようにもっと頑張ろ。
さ、駅へ向かおうか。次の場所が呼んでる。
【絶対ここで紹介しようと思ったエピソード】
お隣の梅山駅へ向かう途中に通りかかった高校で起きた出来事。
前を通っただけで、野球部員をはじめ、校庭にいた全生徒から元気よく「こんにちは!」と挨拶をされた。
なんて気持ちの良い学校なんだろう。
地元の誇りであるうだつの上がる町並み。そこへ訪れる人たちへのおもてなしの心。たぶん全校を上げてそういう教育をしているんだろうけど、そこに「やらされてる感」は微塵も感じられなかった。
皆、心の底から訪問者を歓迎しているような屈託のない笑顔で、安っぽい言い方だけど本当に心から感動した。
うちの職場じゃロクに挨拶しない人、挨拶しても返ってこない人だっている。この高校生たちの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい。ホントに。
おしまい。
[訪問日:2016年3月26日]
コメント
いいところなんですね、、、
そういえば、警察官も不審者には
明るい声で「こんにちは」と声がけしますよね、、、(おいおい)
おお昔は{おいこら」でしたが。
いやー、実際不審者だったはずだったんですよ。花粉対策でマスクマンでしたからw
↑最後のオチに書こうとしてやめたんです…
でも、不審者にも優しいってある意味最強ですよね?
訪問日見たらちょっとビックリ。
自分はこの翌日に美濃市行ってました。
翌日も天気はめちゃめちゃ快晴でした~
そして自分も旧美濃駅で撮影。
自分が行った日は街中でコスプレ集団がイベント
してて集団で撮影会してて邪魔でした~w
お~ニアミスですねw
ん?そう言えば僕も目の字通りでコスプレしてる集団見かけたような気が・・うろ覚えですがたぶん間違いないです。
彼らにとっては聖地なんですかね。よくわかりませんが。
最近、歴女ブームもあってなんかアニメのキャラや
戦国武将のコスプレした女性が凄く多いんです。
美濃で遭遇してから今年は四回も遭遇してます。
古民家や豪商の邸宅の中でコスプレして和の
空間を楽しんでるようです。
美濃の時は大きなコスプレイベントだったようで
100人?近く集まってたそうです。
あ、レトロな町並みといえばこちらも三重県の
伊勢奥津も良かったですよ~
へ~そうなんですか。戦国武将は一度も会ったことないですね(笑)
というか、できればコスプレ集団には遭遇したくないです…撮り歩きできなくなるんで。。
伊勢奥津。電車が通ってるのが不思議なぐらい田舎ですなここ。あ、街道筋だったんですね。いつか機会があれば寄ってみます!