ゆるふわ島散歩。片道220円の離島、鳥羽「坂手島」探訪記

三重県
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俗に言う伊勢志摩エリアにある三重県鳥羽市には4つの有人離島がある。
その中でも本土から最も近い「坂手島(さかてじま)」に遊びに行ってきた話を今日はしたい。

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坂手島とは?

鳥羽港から東へ600m。
定期船で約10分。

頑張れば泳げるんじゃね?なんて言いたくもなるほど本土に近い島で、周囲は3.8km。
4島の中で最も面積が狭い。

アクセスの良さと半日もあればすべて回れるお手軽さを兼ね備えた、まさに島旅入門にうってつけな島だと思う。

そんな坂手島の、まずは行き方から説明しよう。

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坂手島への行き方

鳥羽駅の目と鼻の先にある鳥羽港(鳥羽マリンターミナル)へ向かおう。
市営の定期船がここから出る。

桟橋の向こうにでーんと見えるのが坂手島。
ほら、頑張れば泳げそうって言った意味がわかったでしょw

切符は片道220円。
安い。

近さゆえ、通学や通勤、買い物など本土との往来はかなり多いようだ。
定期船が1日10便ぐらいあることからもそれはよくわかる。

旅情を噛みしめる暇もなく、あっという間に坂手島が見えてきた。
さぁ、この島は果たしてどんな景色を見せてくれるのか。

なんせ離島に来たのが「日間賀島」以来でちょうど1年ぶりだったのでかなり楽しみだった。

無事坂手島に上陸。

船着き場は島の南側に位置する。対岸に見えるのは鳥羽温泉のホテル群。
コチラ側から見ても本当に近く感じる。

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坂手島を知る

周囲3.8kmとそもそもが小さい島ではあるが、実はその大部分が山で人が住んでいるのは南部の海岸線と斜面を少し含む限られたエリアでしかない。
なので、実際は半周すれば全部見たことになる。

Wikipediaによれば、2011年末の時点で人口は250人。
人口密度が離島では第6位にあたるそうだ。

さて、今回は先に坂手島の見どころを紹介していきたいと思う。

船着き場のすぐそばが坂手漁港。

旧村万商店

推理小説作家の江戸川乱歩の妻、隆さん(村山隆子さん)の生家がこちらの「旧村万商店」。
15年ぐらい前までは営業していたそうだが、現在はご覧の通り閉店している。

どういう馴れ初めかと言うと、乱歩は若い頃に鳥羽の造船所で働いており、技師長に気に入られたことで造船所と地元の交流に参加するように。
あるとき、読み聞かせで訪れた坂手島の小学校で、教師をしていた隆さんと知り合ったとのこと。

江戸川乱歩が鳥羽にゆかりのあることは以前こちらで書いた通りだが、実は『江戸川乱歩館』はこの直前に火災で焼失。
このあと見に行ってみたが、とても正視できるような状況ではなく悲しい気持ちになったのをよく憶えている。

ただ、今年の4月に場所は変わったけども無事に再開に至ったそうで、本当によかったと思う。

姫の浜

島の一番東まで行くと、そこが「姫の浜」。
名前は太古の伝説にちなむんだそう。

海の向こうに見えるのはお隣の菅島。

坂手海水浴場

その先には海水浴場。
南伊豆の弓ヶ浜を彷彿とさせる弓なりの砂浜で、島の絶景スポットでもある。

旧坂手小学校

江戸川乱歩が運命の出会いを果たしたのがここ、旧坂手小学校。
明治8(1875)年開校と歴史ある学校だが、残念ながら2009年に休校、2012年に廃校となっている。

やはり少子化と過疎化の波には抗えない。

高台にあるため、校庭からは海が一望できる。

古い学校には基本どこにでもある、安定のニノキン像。

遊具も老朽化のためか、使えないようになっていた。

若宮神社

坂手島の産土神社である「若宮神社」。
観光名所の類は大体これぐらい。

次頁では、路地裏や町並みなど島の風景を撮った写真から良さげなやつをいくつかピックアップして紹介しようと思う。

(2ページ目へ続く)

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