エキゾチックな港町 函館西部地区の町並み

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有名な函館朝市で新鮮なイカ刺しを堪能する予定だった二日目朝は、起き抜けに窓の外を見たら猛吹雪だったので、何も見なかったことにしてそのままベッドにダイブしました。

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2日目

チェックアウト後は市内観光へ。函館の伝建地区は少し変わった形をしており、この元町公園から基坂の下までのエリアと、函館ハリストス正教会を経て大三坂を下り金森赤レンガ倉庫群までを含む一帯。
地図で見ると、カタカナの「コ」の字を反転させたような形になっている。

元町公園の前に建つ旧函館区公会堂。明治43(1910)年にアメリカのコロニアル様式で建てられた洋風建築で、文字通りの函館観光の定番スポット。

容赦なく吹き付ける雪と都心とはまるで違うずしっと来る寒さに気持ちが切れそうだったのは言うまでもなく。まさに試される大地に試される男

逃げ込むように転がり込んだ公会堂内部はただ素晴らしいの一言だった。外面だけでなく内面も美しいんです。人もこうでありたいものですね。

御座所(おましどころ)、つまるところ貴人の居室。歴代の天皇皇后もご休憩、ご宿泊された格式の高い部屋である。

130坪ある大広間(ホール)。
往時はここで舞踏会とかが行われていたんだろうな、っていう雰囲気。

元町公園内に建つこの洋風建築は旧北海道庁函館支庁庁舎

江戸時代には奉行所だった場所で、今の建物は大火後の明治42年に建てられたもの。現在は観光案内所として利用されている。

明治43年築の旧ロシア領事館。伝建地区内ではないものの、函館を代表する洋風建築のひとつ。

明らかに道路が斜めってるのは、ありえない急勾配の坂の途中に建っているため。

元町公園前の基坂(もといざか)。ちなみに公園内からは函館ベイエリアが一望できる。

この、港から函館山に向かっていくつもの坂がまっすぐ伸びる光景こそが、函館の最たる特徴となっている。ここまで整然とした美しい街並みというのも、実際のところそうそうお目にかかれるものではないと思う。

坂を下り始めてすぐのところにあるのが旧イギリス領事館

現在の建物は1913(大正2)年と比較的新しい。と言ってももう100年以上経ってるけど。

今は開港記念館として一般公開されており、領事執務室などが見学できる。これは確か食堂だったかな。

さっきの旧ロシア領事館もそうだったけど、函館では伝建地区の範囲外でも一見に値する建物がたくさん残っている。

明治34(1901)年に建てられた太刀川家住宅。

1916(大正5)年に完成した相馬株式会社。なんと今でも現役の社屋です。

1910(明治43)年築の中華会館。釘が一本も使われていないそうで、純中国様式の建築としては日本で唯一現存するというすごい建物。

普段は外観しか見学できませんが、ごくたまに不定期で内部公開されるようです。

雪の中を疾走する市電。

この後、五稜郭や湯の川温泉、ラッキーピエロとひとしきり函館を満喫してから帰路についた。

横浜が遊び場だった筆者にとって、同じ開港地である神戸や函館、長崎と言った異国情緒漂う港町はどこか相通じるものがあり、行く先々で例外なく親近感を覚えた。

街並みから受ける印象は千差万別とは言え、エキゾチックな函館の街は間違いなく訪れるべき場所のひとつであると思う。

新幹線開業のドサクサで「エキゾーくん」なる謎のゆるキャラが誕生していた函館の今後に大いに期待したい。

↑ちょっと今さら感が否めない…

[訪問日:2010年12月23~24日]


コメント

  1. maru より:

    函館は、なんどか行ったんだけど
    まともな画像はないな~!
    初めてのときは、まだ青函連絡船でした、、、(爆)

    夜の函館のちょん間とか立ちんぼを思い出します。
    30分、1.5と言っていました。何十年も前の話です。

    • machii.narufumi より:

      青函連絡船はまだありますよ(笑)

      函館のちょんの間は有名ですよね。もうほぼ壊滅したと聞いたことありますが・・

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