怪しい路地裏…金沢・新天地と中央味食街を眺める

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金沢随一の繁華街、片町。
今では昔日の面影も失われ、すっかり洗練された街並みとなっているが、片町商店街は日本最古の商店街の冠を引っさげ、120年にも続く歴史を継いでいる。

その片町商店街からほど近い裏路地にすこぶる昭和テイストな飲み屋街があると聞いて、嬉々として見に行ってきた。

それは、「片町きらら」の裏手にあった。
古ぼけた電柱に、「新天地」と書かれたネオンサイン。
着いた。ここだ。

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青線的な

公式サイトによれば、新天地ができたのは昭和25年5月。
発足当時は多彩な業態の店舗が合計で65もあったそうで、それはさぞ活況を呈していたことだろうと思う。

今ではそのほとんどが呑み屋を中心とした飲食店となっているが、路地の雰囲気はおそらく当時からあまり変わってないのでは、という気がする。

繁華街の一角にある居酒屋横丁とあれば、そこでは夜な夜な、種々雑多な人間模様が紡がれていることであろう。もちろん、そこには様々な“色”がついた上で。

昭和30年の『全国女性街ガイド』に

最近は香林坊裏の青線が発達し、ハモニカ長屋のような屋根裏で泊り千円ほど。

と描写されているのがまさにこの新天地で、さらにこの旅に発つ前に少し調べたところ、今でもその手の商売があるとかないとか…そんな情報がいくつも出てきた。

従って、どうしてもそういう目で見てしまう自分がいた。

いわく、金沢で遊ぼうとすると、いわゆる店舗型は少なく、もっぱら派遣型であるという。

であれば、ほろほろと酒を飲んでいい気分になったところで、シームレスに“もうひとつの欲求”が満たせるのであれば、そこには間違いなくニーズが存在する。

それが新天地という場所なのだろう。最終的にはそういう解釈にいたった。

中央味食街

新天地からさらに奥に進むと、とんでもない光景が目に飛び込んできた。

そこに言葉を与えるとしたら、“手つかずの昭和”が妥当だろうか。看板には「中央味食街」と書かれていた。

まさか「ハモニカ長屋」というのはここのことだろうか。残念なことに平屋なのでおそらく違うだろうが、是非そうであってほしいと願いたくなるような雰囲気がそこにはあった。

あの洗練された片町のすぐ裏手に、こんな胸熱な横丁が潜んでいるという事実。
“古都”というのはどこまでも深遠で、すぐには理解のできぬ奥深さを秘めているという真理。

この街を知るには、どうやら滞在時間が短すぎたようだ。

できれば夜に来てみたかったが、行程の都合上それは叶わなかった。
そして、一人でこの手の店に飛び込むほどの豪胆さや図太さも、今の筆者にはまだなかった。

そう言えば、このときの旅は比較的小ぎれいな街並みを歩くことが多かったので、この新天地だけはスパイスのように際立って印象に残った。

雨はまだしとしとと降り続いていた。
もしかしたら印象に残ったのはそのせいもあったかもしれない。

このあと、久しぶりに長町へ行ってみようと、雨中とぼとぼと歩き出した。
グリルオーツカの前にはありえない行列ができていたので、五年ぶりのハントンライスは諦めた。

新天地のすぐそばに、大正5年に建てられた旧佐野家住宅をリノベした『金沢学生のまち市民交流館』がある。
よく確認しなかったけど、一般の人も見学可能だったらしい。惜しいことをした。

[訪問日:2017年5月6日]


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コメント

  1. maru より:

    この場所は知りませんでした~。